5人が射殺された地方新聞社襲撃事件の全貌

2012年の記事に対して恨みを持ち続けていた

ジャロッド・ラモス容疑者(写真:Anne Arundel Police/Handout via REUTERS)

[アナポリス、メリーランド州(ロイター)]- 米アナポリスの新聞社でポンプアクションショットガンを乱射し、5人を殺害したとして起訴されたメリーランド州の男が出していた保釈申請が29日に却下された。この事件は米国史上、報道関係者に対する襲撃事件のうち、最多の死傷者を出た。

当局によると、アナポリスから西に25キロ離れたローレル出身のジャロッド・ラモス容疑者(38)は、捜査官に協力することを拒否しており、アナランデル郡裁判所による短い審理のため、容疑者が拘置所でビデオ会議に参加した際も何ら答弁していない。

キャピタル・ガゼット社に恨みを抱いていた

銃乱射の標的となったこの新聞社に対し、ラモスは長年の恨みを抱いており、2012年にはラモスは名誉毀損を訴えて新聞社を告訴しているが棄却されている。ラモスが名誉毀損を訴えた対象となった記事は高校の同級生に対する嫌がらせを報じたものである。

ラモス容疑者は28日午後に新聞社「キャピタル・ガゼット」に侵入し、ガラスのドア越しに銃を乱射。犠牲者を探しつつニュース編集室をくまなく銃撃した。その間、新聞記者たちは机の下に隠れ、ソーシャルメディアに助けを求めた。ラモス容疑者は人々が逃げるのを防ぐために裏口にバリケードを築いて封鎖したと検察は語っている。

アナランデル郡警察署のティモシー・オルトメア署長は記者会見で、「容疑者は出来るだけ多くの人間を殺そうとした」と語り、容疑者は顔認識システムを使って確認されたと語った。

ラモス容疑者の家で発見された証拠によると、計画的な犯行であり、ラモス容疑者が乱射に使用した12ゲージのポンプアクションショットガンは約1年前、合法的に購入したものだとオルトメア署長は説明した。 

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