5人が射殺された地方新聞社襲撃事件の全貌 2012年の記事に対して恨みを持ち続けていた

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ラモスがフェイスブックで女性に嫌がらせをし、法的文書によると嫌がらせで刑事上有罪の宣告を受けたとハートリーは記事で主張している。

裁判所は、この記事が正確で公文書に基づいているとハートリーの主張を受け入れた。2015年にメリーランド州連邦裁判所はこの判決を支持し、ラモスの訴えを棄却した。

「腐敗した職業と企業は皆殺しにする」

ラモスは自己弁護のためにツイッターのアカウントを作り、自分のプロフィール欄に、アナランデル郡の人々を告訴して「腐敗した職業と企業は皆殺しにする」とツイートしている。

主要メディアの中継車が集まった(写真:ロイター)

ラモス容疑者に嫌がらせを受けたという女性を取材したWBAL-TVの記者によると、特に何の理由もなくラモスが病的に彼女につきまとったため、彼女は3度引越しをし、名前を変え、銃を身近な所に置いて眠ることを余儀無くされたという。

キャピタル・ガゼットの犯罪専門記者であるフィル・デイビスが、容疑者が乱射をやめた時に自分と新聞社の他の従業員たちが机の下に隠れていた様子を、キャピタルガゼットのウェブサイトは掲載している。

「ニュース編集室は、まるで戦場のようだった」とデイビスはボルティモア・サン新聞に語っている。「何故ラモス容疑者が乱射をやめたのかは分からない」。警察当局は乱射が始まってから1分以内に現場に到着し、ショットガンを床の身近なところに置いて自分もデスクの下に隠れていたラモスを逮捕した。

ラモス容疑者は30日以内に予審廷法廷の審問を受けるか、大陪審から起訴されるとみられる。

キャピタル・ガゼットはアナポリス事務所で幾つかの新聞を発行している。その中には米国で最も古い新聞のひとつである「ザ・ガゼット」があり、その起源は1727年にさかのぼる。

(文:Warren Strobel)

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