女優が「間借りカレー店」を始めた意外な事情 ブームの裏側にはドラマがあった

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「スパイス125」外観。営業は不定休なので、来店前にSPICE125のツイッターの確認を(撮影:今井康一)

嶋尾さんが間借りカレー店で得た利益は、主に女優業の“運転資金”に回しているという。

「私の女優業のギャラは決して高くないですし、衣装は自前のことが多く、交通費が出ないことも少なくありません。それと、たとえば日本舞踊を習うなど、女優として自分を磨くための出費もあります。だから続けるだけでも楽ではないんです」

もはや副業という感覚はない

それでも、なぜ女優を続けるのか。答えはシンプルだった。

女優を続けるのは「やっぱり好きだから」(撮影:今井康一)

「やっぱり好きだから、やりたいから、ですね」

とはいえカレー店の方も、もはや女優業を存続させるためのツールというだけの存在ではなくなっていると言う。

「カレーを収入の柱にしたいというのはもちろんありますし、店をやることで少しでも私のことを知ってもらいたいという思いもあります。でもそれ以上に、毎日のように来てくれる常連さんのために続けたい、というのがいちばんのモチベーションです。もはや副業という感覚はありませんね。私がもし有名になっても、時間が許すかぎりお店に立ちたいと思っています」

間借りカレー店は、フルタイム営業の店に比べれば、営業時間が限られている。言うなればレアなカレーであり、そのぶん表に見えていない部分も多い。だからこそ、その舞台裏には往々にして、ユニークなドラマが隠れているのかもしれない。

田嶋 章博 ライター、編集者

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たじま あきひろ / Akihiro Tajima

取材ライターとしてビジネス系記事やオウンドメディアの記事を、カレーライターとしてカレー関連記事を執筆。ポートフォリオサイトはこちら。ツイッターアカウントは「@tajimacho」

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