いきなり仕事と家庭の両立を狙うのは無理だ

再就職は「長期的視点」で考えるべき

仕事も、復帰後すぐに自分の理想とする仕事や働きにフルスロットルで取り組めないと失格というわけではないでしょう。人間誰もがそんなに器用ではありませんし、そんな理想論を掲げたところで時間と体力には限界があります。

したがって、自分がやりがいがあると思う仕事の対象や、理想とする働き方をまずは考えておき(=ゴールの設定)、そのうえでまずはそのゴールに向かって現時点でできることから開始する、というスタンスでよいのではないでしょうか。

たとえば昔は営業職でバリバリとやっていたから、復帰後もすぐにそういった仕事を、という考えはわかります。

わかりますが、時間的制約や体力的な制約がある期間は営業事務のような仕事で営業をサポートする仕事をこなし、無理なくできる環境が整えば営業に復帰、という考え方もありでしょう。

ゴールまでの道のりをプロセスで考える

それであれば営業としての経験も生かせる仕事ですし、「準備期間」の間にまさに将来の仕事のための準備と知見を広げることができますから、将来のゴール(この場合は営業)につながりますよね。

そのように、段階的に、ゴールまでの道のりをプロセスで考える、急がば回れ的な発想も大切なのではないかと思うのです。

ですから、まずはゴールにつながる仕事で、無理なくかかわれる仕事は何かを考え、しかるべきチャンスと環境が整ったときにその経験がプラスとなるような仕事から開始されるのがよいでしょう。

ゼロかイチかで考えてはいけません。大切なのはこのゴールへ向けたプロセスであり、将来へつながることをする、という視点です。

山元さんは職業経験を豊富にお持ちですからご理解いただけると思いますが、どんなに仕事ができる人でも、誰しも初めから完璧だったわけではないですよね。そういった人たちも、段階的に、ゴールへの道のりを着実に進んできたからこそ仕事ができる人になれたのだと思います。

育児後の仕事への復帰も同様です。いきなりスーパーマンにはなれませんから、スーパーマンになるための準備が絶対に大切です。

重要なのは、短期ではなく長期にわたってご自身と家族の幸せを求め、維持することですよね。焦らず、ゆっくりとご自身のペースで前に進めば、かならずゴールは達成できます。

山元さんが、ご自身の考える仕事と家庭の関係における幸せの形を具体的な姿に落とし込み、一歩一歩その形へと歩まれるであろうことを応援しております。

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