アベノミクス相場の後半には、何があるのか 山崎 元が読む、ちょっと先のマーケット

✎ 1〜 ✎ 32 ✎ 33 ✎ 34 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

秋の天皇賞は、武豊のトウケイヘイローが本命

日曜日は秋の天皇賞だ。近年、ジャパンカップとの賞金差が拡がって、往時ほどのレースの格がないように感じる。加えて、今年は、前日か当日に台風そのもの、あるいは台風による大雨の可能性があって、馬場が悪化する可能性を考える必要がある。

馬場悪化の可能性まで考えると、2000メートル3連勝の今夏の上がり馬トウケイヘイローを本命に推したい。2年前のトーセンジョーダン的なイメージの馬だ。二の足のある逃げ脚質なので、武豊騎手には合っている。彼が時々やる、スローペースのレースを後ろに構えて不発に終わる心配もない。ただし、馬場が悪化した時は、過剰な人気を負ってオッズが下がりすぎる可能性があり、ファンドマネジャー的には、この場合の扱いが難しい。

馬場が悪化してトウケイヘイローの単勝オッズが2倍半ばくらいまで落ちてくる場合、穴狙いの軸として狙いたいのは、前走、オールカマーを人気薄で勝ったヴェルデグリーンだ。この馬は、父が府中得意のジャングルポケットであることに加えて、母父が同じく府中でダービーを勝ったスペシャルウィーク、さらに母の母がオークス馬(当然、府中で)のウメノファイバー、という「超府中向き」の血統だ。

もちろんGⅠ実績馬であるジェンティルドンナとエイシンフラッシュは、どちらに来られても文句がいえない。対抗から単穴格で買う必要があろう。押さえは、2年前の気分を思い出した時のトーセンジョーダンと、前走、抜け出しがやや早かったことと、たぶん休み明けの分息が持たなかったダノンバラードの良化の可能性を買ってみたい。

山崎 元 経済評論家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

やまざき はじめ / Hajime Yamazaki

1958年札幌市生まれ。東京大学経済学部卒業。経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員、株式会社マイベンチマーク代表(投資と投資教育のコンサルティング会社)と複数の肩書を持つ。三菱商事、野村投資信託、住友信託銀行、メリルリンチ証券など計12回の転職経験を生かし、お金の運用、経済一般、転職と自己啓発などの分野で活動中。著書に『超簡単 お金の運用術』(朝日新聞出版)『「投資バカ」につける薬』(講談社)『お金がふえるシンプルな考え方』(ダイヤモンド社)など著書多数。馬券戦略は馬連が基本。【2024年1月5日編集部追記】2024年1月1日、山崎元さんは逝去されました。心から哀悼の意を捧げ、ご冥福をお祈りします。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事