米朝首脳会談「何も学ばないアメリカ」の末路

歴史は作られるのではなく、作り直される

「オバマ大統領が主張するように、両国の関係が改善し核兵器のない世界が実現すれば、朝鮮半島の非核化は可能であり、多くの北東アジアの問題も解決できるだろう」と金総書記はクリントン元大統領に語った。 そして、米国への「贈り物」をちらつかせた。オバマ大統領が真摯で建設的な姿勢を示せば、ミサイル実験の一時停止を再び行うという約束だ。

これに対して、クリントン大統領は、拘束された人の解放について感謝の意を丁重に示しつつ、オバマ政権は敵対的なアプローチを行うことや政権を脅かすようなことはないと返答。金総書記に会談や話し合いに応じるよう求めたのである。

2000年と状況は似ている

それから8年。北朝鮮は昨年、長距離弾道ミサイル発射と巨大核弾頭実験などを行い、朝鮮半島は緊張状態に陥った。瀕死状態の米国人学生の解放を求める米国務省の接触のほか、対話を求める取り組みは脇に置かれたのである。

そして今年1月、金正恩委員長は、話し合いの方向に切り替える準備があると示唆した。米政府関係者は、この「シフト」は中国も加わった経済制裁の圧力と、米国による軍事行動の脅しによる結果だと主張する。とはいえ同時に、北朝鮮政府が計算の上で、シフトチェンジを行うこともあると予想していたとしている。

2000年もそうだったように、現在は文在寅大統領率いる進歩的な韓国政府が融和へのドアを開こうと力を入れている。南北が急接近した冬季オリンピック後、3月初旬には特別使節団を金委員長の元へ送り、文大統領と金委員長による南北首脳会談を4月末に開催するべく交渉に努めた。

さらに、韓国使節団は北朝鮮政府からの4つのメッセージを携えてワシントンを訪れた。それらは、1. 金委員長はミサイルや核兵器実験の一時停止を宣言する用意があること、2. 計画されている米韓共同軍事演習を受け入れる用意のあること、3. 金委員長がトランプ大統領との会談を望んでいること、4. そして非核化という最終目標を受け入れる用意があることである。

トランプ大統領は側近でさえ驚いたことに、会談の開催をその場で受け入れた。翌日、韓国使節団から伝え聞いた話を直接承認するために、CIAの秘密ルートを通して会談を提案するメッセージが送られた。北朝鮮側は、第三国で会談を行う場合、前述の3つは承認できるが、非核化については金委員長しか話ができないため、平壌を訪れるよう提案した。

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