駅券売機に急増、「QRコード」は何に使うのか スマホと連携、LINEで切符購入も
JR東日本に問い合わせてみると、このQRコードリーダーを使用したサービスは今のところはなく、今後QRコードリーダーを使用してどんなサービスを行うかは検討中とのことだ。現在は新旧の指定席券売機が混在しており、これを置き換えている途中だという。
一方で、このQRコードリーダーをすでに活用している鉄道会社がある。JR九州では、一部の駅にQRコードリーダーを備えた券売機を設置しており、ネットで指定席を予約したうえでコンビニや銀行ATMで決済し、そこで発行されたQRコードを指定席券売機に読み取らせて切符を発券するというシステムができている。
スマホと連携で広がる可能性
また、JR九州は今年4月末から、同社のLINE公式アカウントで表示されるQRコードを使い、指定席券売機にかざすことによってボタン操作なしで割引切符が購入できるサービスも始めている。
対象となっているのは、福岡市内―熊本、福岡市内―鹿児島中央の「2枚きっぷ」である。LINEのJR九州公式アカウントを登録し、メニューから呼び出したQRコードを券売機のQRコードリーダーに読み込ませることで切符を購入できる。JR西日本でも、コンビニや金融機関で決済し、QRコードと電話番号で切符を発券するというサービスを行っている。
少しずつ活用が進んでいる券売機のQRコードリーダーだが、スマートフォンの画面に表示したQRコードを読み取らせるなどの方法によって、さまざまなことが可能になる。
2017年に千葉県の幕張メッセで開かれた「鉄道技術展」では、オムロンが「スマートフォン連動券売機」という、スマートフォンアプリで生成したQRコードを券売機で読み取り、必要な切符の購入画面を券売機に表示させるシステムを展示していた。
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