安倍首相、総裁選を8月に前倒して逃げ切りか ライバルに準備期間与えず3選狙うシナリオ
そこに「もう一押し」の動きが急浮上してきた。9月に予定されている自民党総裁選の前倒しだ。
今回の自民総裁選では、石破茂元幹事長や野田聖子総務相らが出馬するとみられている。いずれも通常国会開会中は態度を表明せず、国会閉幕後に立候補を表明するもようだ。
こうした中で、総裁選の日程が前倒しとなれば、準備期間はより短くなり、現職有利に展開するとの見方が広がっている。
先の自民党関係者は「対抗馬の準備期間の短縮は『安倍3選』に有利」と指摘する。
新潟県知事選に注目
もっとも森友、加計学園を巡る不祥事で失墜した信頼を、安倍政権が回復できるのかどうかは見通せない。
10日に投開票の新潟県知事選で、与党系候補が小幅リードとの報道があるものの、終盤で逆転され、野党系候補が勝利するようなら、来年夏の参院選を前に、党内に安倍首相の下での選挙に対する懸念が広がる事態も予想される。
仮に安倍首相が3選を果たしても、自民党総裁選後に予想される内閣改造では、麻生氏を勇退させ、イメージ刷新を狙うか、政策の継続性を優先させて続投させるか――安倍首相の決断が問われる場面が訪れる可能性もある。
(ポリシー取材チーム 編集:田巻一彦)
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