山下智久の英語が数年で劇的に上達したワケ ハリウッド女優にインタビューできる水準に

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次第に英語力が仕事にも生かされるようになった。前述の「kiss 英語」だけでなく、中国での映画撮影の場でも役立ったという。

「通訳がいなかったので、監督やスタッフとのやりとりは全部英語でした。現地での取材も基本的には英語。ぼくが英語を使えなければ、あの場に立つことはできなかったと思います。英語が話せるということは、役者として生きるうえでも世界を広げてくれています」

人生最後の日なら自分は何をするのか

英語で好きな言葉はありますか?と聞くと、少し考えてこんな言葉を教えてくれた。

“If you live each day as if it was your last, someday you'll most certainly be right.”
(毎日を人生最後の日だと思って生きれば、いつか必ずその日は来るだろう)

「スティーブ・ジョブズのスピーチを読んで、出合った言葉です。こんなふうに生きられたらすてきだなぁと思いました」

もし明日人生が終わるとしたら、自分は何をするだろう。山下さんの心に浮かんだのは、海外にいる自分のイメージだった。

「いままで行ったことのない外国のビーチで、現地の人と英語で話している、そんな感じですね」 

山下さんにとって、英語で人と話すことは、とても大事なことなのだろう。

「自分は何が好きで、何に幸せを感じるのか、何をすてきだと思い、何に価値を感じるのか、それをもう少し突き詰めたいんだと思います」

それは、自分がいままで培ってきた価値観を見直すことだという。

「日本で暮らしていると、『おカネを稼いでいい生活ができれば幸せ』みたいな価値観を持ちやすいけれど、海外の人と話すと、おカネがなくても人と人との結びつきが深くて、幸せそうな人がたくさんいます。英語を話せると、彼らの思いや文化を知ることができるし、凝り固まった考えを持たずにいられる。逆に日本のいい部分にも気づけます。英語を学ぶ意味は、そこにあると思います」

だからこそ、知らない土地に行きたい。もっと旅がしたい。海外で仕事がしたい。広がる夢に必要不可欠な頼れる相棒、それが山下さんにとっての英語だ。

「話し始めると、英語ってもっと気楽に付きあってよかったんだって気づかされます。海外で『日本語話せる?』って聞くと、『シャベレマス』って片言の日本語を話す人が多い。でも、知っている言葉が『ニンジャ』『スシ』(笑)。えぇ?って思うけど、それでも話してくれるとうれしい。それに比べたら、日本人は比較にならないほど多くの英単語を知っています。単語を並べるだけでも伝わるし、相手は喜んでくれる。英語って、言ったもん勝ちなんです」

(文・神 素子)

山下智久(やました ともひさ)
1985年、千葉県出身。歌手、俳優として10代から活躍。主演映画『劇場版コード・ブルー ─ドクターヘリ緊急救命─』(配給:東宝)は7月27日公開予定。
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