京王「あそびの森」で狙う子育て最強路線の座 多摩動物公園駅に子ども向け新施設開業
施設内の遊具は「木育・体育・知育」をコンセプトにさまざまなものが置かれている。大きなものとしては日本最大級の高さ12m、直径15mのネット遊具「ハグハグのき」や1周約200mを3分かけて運行する屋内ミニSL「ハグハグトレイン」が目玉として置かれ、私が訪れた4月の平日も人気を博していた。
1度に80人が入れる「ハグハグのき」は4層になっており、思い切り体を動かすことができる。ミニSLは2階を周回し、空を走るイメージになっている。ほかにも多摩産の木材を使った遊具やボルダリング体験ができる壁などもあり、こちらも子どもたちが元気いっぱいに身体を動かしていた。
「昨今は子育てにおいて遊びの質が重要視されている。小さいうちに頭と体を使うのはその後の発育にいい影響を与える。近年こうした考えに基づいた遊び場が増えているが、多摩動物公園周辺にはまだなかった。このエリアには多摩動物公園と京王れーるランドがあり、こうした新しい施設をつくることで相乗効果を生み出すという狙いもある。多摩動物公園駅周辺エリアの魅力をさらに高めることで、子育て世代に優しく魅力のある場所というイメージも高めていきたい」(露木課長補佐)
施設利用者以外も入れるカフェ
人気なのは遊具だけではない。併設されているカフェも好評だという。実際に4月の平日の午後に取材した際は、座る席を少し探さなければならないほどに混んでいた。設置の理由としては多摩動物公園駅周辺にカフェが少ないという事情もあるという。そこで、「京王あそびの森HUGHUG」利用者でなくてもカフェの利用ができるようにした。実際にカフェのみの利用者も多いという。
「京王あそびの森HUGHUG」は子どもの利用料金を時間課金制(入館30分まで600円、以降15分延長毎に200円課金)としているが、カフェを利用している時間は課金されない。また、れーるランドや動物園に行ってまた戻ってくるということもできる。京王電鉄の広報は「3施設で1日でも遊びきれないくらいの場所として今後PRしていきたい」とエリアの回遊性をアピールする。
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