デキる人は「寝る・風呂・歩く」を怠っていない

あの「イエスタデイ」は夢から生まれた

それによって、自己表現、努力、現在の懸念、自伝的記憶といったさまざまな情報を処理し、クリエイティブ思考を働かせることになる。これを自分の意思で起こすにはどうしたらいいのだろう? 実は、シャワー中の脳にも同じことが起きていることがわかった。

筆者がシャワーヘッドの世界シェア率ナンバーワンを誇るハンスグローエ社と共同で行った研究では、世界中の72%の人に、シャワーを浴びているときに新しいアイデアが浮かんだ経験があることがわかった。実のところ、仕事中よりもシャワー中のほうが新鮮なひらめきを得やすいと、人々は報告している。

行き詰まったら行動を変える

仕事場に釘付けになっている人々はよく知っていることだが、解決作を練るときや、新たなプロジェクトを立案しようとするとき、コンピュータの前に座っていても最善のアイデアは浮かんでこない。とりわけ、もう何時間もデスクにしがみついている状態では、望みは薄い。

しかし、頭をすっきりさせようと、席を立ってトイレに行ったり、会社の周囲をちょっと散歩したりして面前の課題から注意をそらすと、ふいに求めていた答えが頭に浮かぶことがある。とらえがたい「アハ!」の瞬間は、精神の集中をふっと緩め、批判的な考えに妨げられることなく思いを自由にさまよわせたときに、訪れるのだ。

シャワーはそうした場所になる。日常生活の気が散るものから離れさせてくれ、内なる欲求や白日夢、記憶に集中することができ、異なる視点から物事を見られるようになる。ほんのささいなことのように思えても、行動を変えることで、考え方が建設的な方向に向かうのだ。

ウディ・アレンは、人生を通してずっとこの方法を活用してきた。脚本家と監督を兼任するアレンは、インスピレーションを得るためによくシャワーを浴びるそうだ。時には、自らの心の動きを追うため、あるいはイマジネーションの流れを止めないために、1時間近くシャワーの下に立ちっぱなしのこともあるという。

「熱いシャワーを浴びていると、現実の世界から離れて、新たな展開が見えてくることがよくある」とアレンは2013年の『エスクァイア』誌のインタビューで語っている。

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