女子高生がハマる「第3次韓流ブーム」の正体 LINEやTwitterをハングルで書くのがブーム

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このランキングが象徴するように、中高生は「K-POP」「グルメ」「コスメ」を軸として、韓国のカルチャーに夢中です。「冬のソナタ」に代表される韓国ドラマを基点とした第1次韓流ブーム、少女時代や東方神起といったK-POPアイドルによる第2次韓流ブームに続き、いま第3次韓流ブームが巻き起こっているのです。

インスタ映えを知り尽くした韓国カルチャー

自分をかわいく見せることに余念がない女子高生たちは、YouTubeのメイク方法を指南する動画を毎日チェックしています。そこで数年前から支持され続けているメイクのスタイルが「オルチャンメイク」です(関連記事:白肌に赤リップ「オルチャンメイク」って何?)。「オルグル(=顔)」に「チャン(=最高)」を組み合わせた「オルチャン」がしているメイクという意味で、陶器のように真っ白な肌を作り、平行した太めの眉、垂れ目風に延ばした黒のアイライン、うるんだような赤い口紅で仕上げます。さらに韓国語で「タンバルモリ」というショートヘアやおかっぱ頭との組み合わせも多く見られます。

ショップ内の撮影スポットは女子中高生に大人気(画像:「STYLENANDA」Facebookページより)

韓国コスメも当然人気があります。前述のコスメレーベル「3CE(スリーシーイー)」は、「STYLENANDA(スタイルナンダ)」という韓国の衣料品ブランドが販売する化粧品です。2017年5月に原宿にオープンした日本初の路面店には、インスタ映えする写真ブースが用意されており、女子高生たちの人気スポットになっています。その隣には韓国アクセサリーショップ「REDEYE(レッドアイ)」、そして向かいには、同じく韓国コスメの「ETUDE HOUSE(エチュードハウス)」の店舗と、韓国好きにはたまらない一角です。

STYLENANDA、ETUDE HOUSEともピンクを基調としたプリンセス感あふれるデザインの店舗で、コスメもパッケージに一工夫されており、SNSで人に見せびらかしたくなるようなものが多く販売されています。たとえば、ETUDE HOUSEの人気商品「アイスティント」はアイスキャンディ型のティント(リップ)です。Instagramではコスメを並べて写真を撮る人が多いのですが、アイスティントは公式サイトで「SNS映え必至」をうたうほど、いいねが集まりそうなデザインです。

Instagramで「#韓国コスメ」のハッシュタグが付いている投稿は、約59万件(執筆時点)。「韓国」で検索すると、「#韓国」「#韓国旅行」「#韓国ファッション」「#韓国料理」などのほか、「#韓国好きな人と繋がりたい」といったハッシュタグもよく使われています。

韓国ブームとはいえ、周囲に韓国好きな友人がいない中高生もいますから、SNSで同じ趣味を持つ人を探すのは当然の流れでしょう。ある女子高生は、SNSで知り合った韓国好きな人とコリアンタウンと呼ばれる新大久保で待ち合わせて、コスメやファッションのショップ巡りをすると言っていました。

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