300万円あったら小さな会社を買ってみよう

サラリーマンにも資本家への道はある

起業を薦める本は世にあまたあるが、サラリーマンには「企業買収」のほうが向いている?(写真:metamorworks/iStock)

少し前に「世の中には500万円で買える会社がこんなにあった!」と題する「現代ビジネス」の記事が、莫大な閲覧数を集めた。本書『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門』は、その記事の筆者が書いた本である。起業を薦める本は世に数多あるが、サラリーマンに「企業買収」を薦める本はほとんど無い。画期的な本である。

貴重なノウハウを公開している意図とは?

著者は、事業承継や事業再生のタイミングにある中小企業を引き受ける、投資ファンドを運用している会社のCEOである。つまり、ビジネスの現場で実践している貴重なノウハウを公開しているのである。それはなぜか。その意図について、本書にはこう書かれている。

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“現在日本が直面する大きな課題、中小企業100万社が廃業するといわれる「大廃業時代」への一つの解決策を提示したい(中略)ノウハウそれ自体をみなさんに伝え、読者のみなさんにも「中小企業の経営」そのものを担っていただくことで、日本の貴重な資産である中小企業とその技術などを承継できる環境を作り上げたいと思っています。 ~本書より”

例えば、私が大好きな駄菓子・梅ジャム。唯一人の製造者が高齢になり機械も老朽化したことから廃業の決断をした、というニュースが今年流れた。赤字が理由ではない。この企業が買収先としてふさわしいかどうかは別にして、梅ジャムが食べられなくなるのは、日本の文化(私個人?)にとって大いなる損出である。こういう事例は、山ほどあるだろう。

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