カード払いの徹底が資産増加につながるワケ 「脱・現金払い」は生産的な暮らしにつながる

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欧米のクレジットカード文化は、金融機関を主体として構築されたことで、利用者よりも事業者に有利な状況で推移していった。

反面、日本のクレジットカードはノンバンクを主体として誕生したことで、日本独自のクレジットカード文化を育んでいくことになる。その結果、現在の日本のキャッシュレスとは、独自の利便性に優れたクレジットカードにひも付くことで急速に推進させることが可能になっているのだ。

「日常」にポイントを集めるチャンスがある

今や、コンビニ、スーパー、ECサイト、ガソリンスタンド、公共料金……生活のほとんどを非現金で決済することができ、支払い額の大小にかかわらず、クレジットカードによって決済を行える。すなわち、意識せずとも普通に生活しているだけでポイントが貯まっていくという不可思議な状況の中に、われわれは生きている。であれば、積極的にキャッシュレス生活を楽しむほうがおトクではないだろうか。

総務省統計局が行っている2016年度「家計調査」の「都市階級・地方別 1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)」によると、一人暮らしにおける大都市の1カ月の食料分支出は4万3367円となっている。皆さんはこれらのほとんどをスーパー、コンビニ、ECサイトで購入していないだろうか? 当然、クレジットカードによる決済が可能だ。仮に、最近のポイント還元の基本的なラインと言える100円で1ポイント、すなわち還元率1%のクレジットカードを使っていると想定した場合、1カ月で約430ポイント=約430円分という計算になる。

次に、クレジットカード支払いが可能である光熱水道費を見てみよう。大都市における1カ月の平均は9614円。同じく継続払いである通信は6363円。さらに、友人や恋人との交際費が1万5274円、タバコや身の回り用品など諸雑費が1万5253円、これらを足すと4万6504円。飲食店によってはクレジットカード決済ができないところもあるため、合計を約4万円と考えた場合、先ほどと同じような還元率であれば約400円分のポイントを得たことになる。

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