まじめな人ほど「仕事が終わらない」根本理由 シンプルな「TODOリスト」が働き方を変える
ビジネスパーソンなら、「仕事を速くしたい」「効率よく仕事をこなしたい」と思っている方が大半だと思います。私もその気持ちはとてもよくわかります。
「仕事を楽しく、効率よくこなすことができるのであれば、ぼくは何百万円でも払う!」と、心の底から思っていました。
このようなある意味まっすぐな気持ちを持っている、まじめで責任感が強い人は、過去の筆者のようにしばしば間違った解決策を選んでしまいます。
そう、「自分は要領が悪く効率を上げることはできないから、とにかく長い時間一生懸命働いて結果を出そう」というものです。
いくら労働時間を増やしても追いつくことは不可能
長く働けば、もちろんその分少し成果は増えます。1時間当たり1の成果を出し、毎日8時間働いているとしたら、その人の1日当たりの成果は8となります。これを12時間に増やすことができれば、成果は12となります。
しかし、職種にもよりますが、生産性の高い人とそうでない人の違いは労働時間ではカバーできないぐらい圧倒的なものです。
1時間で10の仕事ができる人がいたとして、その人が8時間働けば1日当たりの成果は80になります。1時間で1の仕事ができる人がいくら労働時間を増やしても、その人に勝つことは原理的に不可能なのです。
とはいえ、まじめな人は「どうしても頑張らなければならない」と自分自身を追い込んでしまいます。周りが1時間で10の成果をあげることができるのに、自分が1しかあげられなかったとしたら、いくら労働時間を増やしても追いつくことは不可能であるにもかかわらず……。
その結果何が起こるかというと、自分自身を追い詰めたり、周りからの心ない批判によって心身を壊してしまったり、最悪の場合は自殺してしまうという悲劇です。
このようなことは、現在まだまだたくさん起こっていると私は考えています。私自身もあと少しで心身を壊してしまうところでした。
周りのみんなに追いつくために労働時間をただただ増やして一生懸命仕事をしていましたが、やはり限界がありました。いくらやっても求められている量と質に達することができず、日々苦悩していたのです。
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