トランプを揺さぶる「不倫用不正資金」の争点 「口止め料」は他の女性にも支払われていた?
ジュリアーニ氏は5月4日、コーヘン氏からダニエルズ氏への支払いは2016年11月(大統領選挙の1カ月前)に行われており、連邦選挙法に違反するものではないと述べ、仮にトランプ氏が大統領選挙に立候補しなかった場合にも支払われていたものであると説明した。
同じ週の初めに行われたフォックスニュースのインタビューで、ジュリアーニ氏は、この支払いを大統領選挙活動にリンク付けし、トランプ氏が支払いについて知っていたことを初めて認めた。その後、ジュリアーニ氏は、大統領選挙後、トランプ氏はコーヘン氏に合計46万ドルまたは47万ドルを払い戻しており、その中には「臨時費」も含まれていたと、ニューヨーク・タイムス紙に述べた。
コーヘン氏はすでにトランプ氏の弁護士ではないが、ジュリアーニ氏は、「今も彼が大統領の弁護士であったとしたら、問題になったでしょう」と述べた。
複数の女性に口止め料が支払われていた
アヴェナッティ氏はABCの取材に対し、複数の他の女性たちからトランプ氏について連絡を受けており、同じ様な支払いの証拠が出て来るだろうと述べた。
「トランプ大統領は効果的な不倫用不正資金を持っていました。それはマイケル・コーヘン氏によって管理されており、こうした問題を解決するためのものだと思っていたのでしょう」「つまり頻繁に起こっていたのです。そのこと自体がきわめて大きな問題だと思います」
ホワイトハウス上級顧問のケリアンヌ・コンウェイ氏は、それ以外の支払いについては知らなかったと述べた。「キャンペーンマネージャーであった私には知らされませんでした」とコンウェイ氏はCNNの「State of the Union」で述べた。
トランプ氏は、4月、エアフォースワンの機上で、ダニエルズ氏への支払いについて知らなかったと、レポーターたちに述べている。コンウェイ氏は、トランプ氏が言いたかったことは、口止め料が支払われた時点では支払いについて知らなかったということであると弁明した。
「『知らなかった』とは、支払われた時のことです。素早い会話だったので、大統領にどういう意味かを尋ねたら、『支払われた時点では、支払いについて知らなかった』と言っていましたから」とCNNの取材で述べた。