20代若手社員が億万長者になる地味な投資法 「同じ会社にいるのはリスク」と認識できるか

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その会社で順調に出世して昇給が続けば、その投資は大成功し、資産を築くこともできるでしょう。しかし、すべての人がそうなるというわけではありません。

したがって、会社からもらう給料だけを頼りとしてそれを貯蓄するだけではかなり大きなリスクを取っているとも言えるのです。これが株式投資であれば、ダメとなればすぐ売って損切りをすればそれで済みます。しかし、会社の場合はすぐに辞めるというわけにもいきません。

「自分の会社」以外の上場会社の株を買ってみる

一方、サラリーマンが投資、それも自社以外の会社の株式に投資をすることは、ある意味「リスク分散」といっていいでしょう。

株式投資というのは、株式会社に出資し、その会社の株主になることです。その出資証明書が株式であり、議決権の他、金銭的には配当とそれを売買する権利を得ることになります。

投資した上場企業の業績が上がると、多くの場合、人気が出て株価は上がります。企業の業績は、その会社独自の要因だけではなく、業界全体の動向にも影響を受けることが少なくありません。たとえば、勤務先とは違う業種の会社の株を買ったり、円高や円安など、経営に及ぼす要因が自分の勤め先とは逆に影響するような会社に出資することは、収入のリスク分散になる言えます。

また、仕事をしていく中で、取引先などビジネスの相手と仕事をしていると「これはすごい!」と思うような会社に出会うことがしばしばあります。そんなときは素直に、その会社が上場会社なら株を買ってみるというのもいいと思います。投資の基本は「興味を持った会社」「好きな会社」、そして「驚くようなすごい製品やサービスを提供してくれる会社」といったところを選ぶのが基本だからです。

もし自分の身近にそういう会社があれば、十分投資するに値します。もちろんインサイダー情報を知りうる立場にあるのなら、それは違法行為ですから投資してはいけません。しかし、そうでないのであれば、自分の仕事を通じて知った優良な会社に投資をするということも大いに検討すべきだろうと思います。

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