「世界卓球」で日本は今度こそ打倒中国なるか 大黒柱の石川を筆頭に女子は10代選手が躍動

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特徴的なのは現在25歳の石川以外、4人が10代という若いメンバー構成でありながら、個々の選手の国際大会における実績が豊富で、国別世界ランクもトップ中国に次ぐ2位という点だ。ちなみに今大会出場選手の平均年齢23.7歳に対し、日本は18.4歳と低い。

その日本女子代表チームは予選グループリーグでウクライナ(国別世界ランク16位)、エジプト(同21位)、ハンガリー(同12位)、オーストリア(同7位)、アメリカ(同24位)と戦い5連勝を挙げた。しかも、11ポイント制3ゲーム先取というルールの中で1ゲームも落とさずオールストレート勝ち。まさにぶっちぎりの強さである。

波乱も起こる決勝トーナメント初戦の相手はウクライナ

順当な結果が出やすい総当たり戦の予選グループリーグと異なり、後がない一発勝負の決勝トーナメントでは波乱も起きやすい。

決勝トーナメントの組み合わせ。女子の初戦はシンガポールを破ったウクライナ、順当に勝ち進めば中国との対戦が待っている(写真:テレビ東京提供)

実際、日本の初戦の相手はアジアの強豪シンガポール(世界ランク8位)と予想されていたが、2日に行われた決勝トーナメント1回戦でそのシンガポールが格下のウクライナにフルゲームの末、敗れる番狂わせがあった。

ウクライナは日本が予選グループリーグで勝っている相手だが、その時はエースのビレンコを出してこなかった。しかし、決勝トーナメントでは確実にビレンコを投入してくる。彼女はカットマンと呼ばれる、ボールに強い下回転をかけてラリーで粘る特殊な戦型の選手で、もちろん日本はカットマン対策を万全にしてきた。もともと伊藤や早田はカット打ちが上手いし、石川も近年はカット打ちに自信を持っている。

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