フォードが北米でセダンから撤退する裏事情

レンタカー頼みは限界、米国2社の後を追う

オートチャイナ2018に出展したフォードのブース(写真:ロイター/Jason Lee)

フォードが北米でセダン販売から撤退へ――。

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衝撃的なタイトルのニュースが日本に飛び込んできたのは4月25日だ。ビッグスリーの一角であるフォードが、同日の決算発表に併せて、「マスタング」「フォーカスアクティブ」の2車種を除いた乗用車の北米販売を今後数年間で取りやめることを明らかにした。

具体名を挙げれば、「フィエスタ」「フォーカス」「フュージョン」「トーラス」などのセダンを中心としたモデルだ。フォードといえば言うまでもなく、1903年に創業した自動車メーカーとして知られる。自動車の大量生産方式を確立し、世に広めた老舗中の老舗メーカーが本国でこれだけの車種の販売から撤退するのは、かなりのビッグニュースといえる。

「セダンが売れないから」は正しくない

これを受けて日本では「フォードは北米でセダン販売から撤退へ」と報じているメディアがほとんどだが、実は正確ではない。そして、フォードが決断した理由を「セダンが売れないから」と解説するのも的を射ていない。そしてアメリカ国内のメディアですら、フォードの今回の動きを「業界初」としている記事もあるが、これも正しくない。

まず、フォードがアメリカ国内での販売を打ち切るのはセダンだけではない。フィエスタやフォーカスのハッチバックモデルもやめる。アメリカの報道のように「Car(アメリカでは乗用車の意味。ミニバンやSUVはピックアップとともにTruckの仲間)から撤退」というのが正確な表現だ。

後に残るのはスポーツカーのマスタングと、中国からの輸入が来年始まるフォーカスアクティブの2車種のみ。もっともこのフォーカスアクティブは、日本で言えばSUBARU「XV」のようなSUV(スポーツ多目的車)仕立てのハッチバック。見た目はまるっきりSUVだ。したがって厳密にフォードの乗用車で残るのは、なんとマスタングだけになる。

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