インド8歳児、「集団レイプ」の酷すぎる理由 ヒンドゥー教の寺院で殺害された
アシファ・バノちゃんは、大きな目と栗色の髪が印象的な8歳の女の子。今年1月、北インドの草原で飼い馬に草を食べさせていたとき、1人の男が森に手招きしているのが見えた。アシファちゃんはついていった。
警察によると、男はアシファちゃんの首を押さえて睡眠薬を飲ませると、友達と近くの寺院に運び込み、鍵をかけた。それから3日間、この2人と、少なくとももう1人の男が、アシファちゃんを繰り返しレイプした。理由は、アシファちゃんが属する遊牧民のバカルワル族を地域から追い出したかったからだという。
ヒンドゥー教徒は容疑者たちを擁護
その後、アシファちゃんは絞殺された。犯人の1人が、最後にもう1度レイプしたいと言い張ったため、その望みをかなえてから。数日後、アシファちゃんの無残な遺体が森で発見された。紫色のワンピースとおそろいのズボンには、血がべったりこびりついていた。
ジャム・カシミール州警察によると、この事件に関連して8人の男が逮捕された。このうち2人は、数千ドルを受け取って事件をもみ消そうとした警察官だ。容疑者の1人は15歳だと供述したが、医師の検査の結果、少なくとも19歳とみられている。
インドでまた身の毛のよだつようなレイプ事件が起きた――。そう思う人は多いかもしれない。だが、この3カ月で、アシファちゃんの事件は、インドの宗教間対立を激化させる大問題へと発展してきた。
ヒンドゥー至上主義者たちは、これを機にヒンドゥー教徒の結束を呼びかけている。ただし、アシファちゃんのために正義を求める声ではなく、容疑者たちを擁護しようという呼びかけだ。というのも、逮捕された男たちは全員ヒンドゥー教徒で、アシファちゃんのバカルワル族はイスラム教徒なのだ。