20代社員が「やりがい搾取だ!」と訴える瞬間

上司にはモチベーションを高める工夫が必要

若者に働く理由を聞いてみると…(イラスト:OCEANS)
30代~40代のビジネスパーソンは「個を活かしつつ、組織を強くする」というマネジメント課題に直面している。ときに先輩から梯子を外され、ときに同僚から出し抜かれ、ときに経営陣の方針に戸惑わされる。
しかし、最も自分の力不足を感じるのは、「後輩の育成」ではないでしょうか。20代の会社の若造に「もう辞めます」「やる気がでません」「僕らの世代とは違うんで」と言われてしまったときに、あなたならどうしますか。ものわかりのいい上司になりたいのに、なれない。そんなジレンマを解消するために、人材と組織のプロフェッショナルである曽和利光氏から「40代が20代と付き合うときの心得」を教えてもらいます。

「モチベーション3.0」の世界は実現したのか?

今回のテーマは「動機」です。今から10年ほど前に、ダニエル・ピンク氏のビジネス書「モチベーション3.0」が流行しました。

当記事は、『OCEANS』の提供記事です。元記事はこちら

曰く、「モチーベション1.0」は、動物としての人間が持つ生理的動機付け(生存するために頑張る)、「2.0」は指示・命令や、金銭や賞賛等のインセンティブによる外発的動機付け(誰かに動機付けられて頑張る)、「3.0」は、知的好奇心や自己の成長、仕事に感じる意義などによる内発的動機付け(意欲が自分の内から湧き出る)、というものでした。

「2.0」にはデメリットが多く、創造性を損なったり、手段が目的化して非倫理的行動の温床になったり、内発的動機付けを阻害したりする(せっかく生じていた内発的動機付けを消滅させてしまう)等があるために、どんどん創造性を求めるようになってきているビジネス世界のニーズを考えれば、「3.0」のモチベーションを刺激する仕事環境を作り出すべきだ、と。あれから10年。現代日本の職場において、ダニエル・ピンクが提唱したことは実現しているでしょうか。

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