20代社員が「やりがい搾取だ!」と訴える瞬間 上司にはモチベーションを高める工夫が必要
「モチベーション3.0」の世界は実現したのか?
今回のテーマは「動機」です。今から10年ほど前に、ダニエル・ピンク氏のビジネス書「モチベーション3.0」が流行しました。
曰く、「モチーベション1.0」は、動物としての人間が持つ生理的動機付け(生存するために頑張る)、「2.0」は指示・命令や、金銭や賞賛等のインセンティブによる外発的動機付け(誰かに動機付けられて頑張る)、「3.0」は、知的好奇心や自己の成長、仕事に感じる意義などによる内発的動機付け(意欲が自分の内から湧き出る)、というものでした。
「2.0」にはデメリットが多く、創造性を損なったり、手段が目的化して非倫理的行動の温床になったり、内発的動機付けを阻害したりする(せっかく生じていた内発的動機付けを消滅させてしまう)等があるために、どんどん創造性を求めるようになってきているビジネス世界のニーズを考えれば、「3.0」のモチベーションを刺激する仕事環境を作り出すべきだ、と。あれから10年。現代日本の職場において、ダニエル・ピンクが提唱したことは実現しているでしょうか。

















