20代無職の男が大阪・釜ヶ崎で見出した希望

幸せになれる夏祭りと変わっていく街並み

釜ヶ崎の夏祭り。相撲大会の様子(筆者撮影)
ホームレス。いわゆる路上生活をしている人たちを指す言葉だ。貧富の格差が広がる先進国において、最貧困層と言ってもいい。そんなホームレスを長年取材してきた筆者が実態に迫る連載の第4回。

大阪のあいりん地区は一般的にドヤ街と呼ばれる場所だ。住人はあいりん地区という呼び名をあまり使わず「釜ヶ崎」「西成」と呼ぶ人が多い。

ドヤとは宿の隠語。安く泊まれる簡易宿泊施設が街中に林立している。簡易宿泊施設はそもそもは、日雇い労働者向けに作られたホテルだが、現在では外国人観光客が利用したり、アパート契約して定住したりする老人も多い。

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釜ヶ崎を「治安の悪い街だ」と忌避する人も多いが、街に魅せられて足繁く通う人もいる。B・カシワギさんもその一人だ。

彼は釜ヶ崎を歩いていると「横綱!!」と呼ばれることがある。知る人ぞ知る存在だ。

B・カシワギさんは、著者の当サイトの連載『「非会社員」の知られざる稼ぎ方』に登場した一風変わった実業家だ(記事タイトル「38歳、大阪で『魔女を名乗る男』の非凡な人生」2017年10月19日配信)。大阪で、魔女の店、トークライブハウス、ジビエレストランなど複数の店舗を経営している。最近では大阪・日本橋にギャラリー「モモモグラ」をオープンし、マニアックな展示を行い集客に成功している。

釜ヶ崎の夏祭り

B・カシワギさんが釜ヶ崎に初めて足を運んだのは、実業家として成功するずっと前の話だ。大学を出たばかりの、何者でもない頃だった。

「芸人の先輩に誘われて初めて釜ヶ崎に足を運びました。ちょうど夏祭りの真っ最中でした」

釜ヶ崎の夏祭りは、毎年お盆に3日間連続で萩之茶屋南公園(通称“三角公園”)を中心に開催される。

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