池上彰と林修の冠番組がテレビで増えた意味

これは時代の流れか、テレビマンの都合か

なぜ教養番組が増えているのでしょうか(写真:日刊スポーツ新聞社)

「あれっ? また池上彰の番組がはじまったの?」と思った人は少なくないでしょう。今月8日、「池上彰の現代史を歩く」(テレビ東京系、毎週日曜19時54分~)が3時間半特番で華々しくスタートしました。その内容は、池上彰さん(67歳)が国内外を問わず現代史の現場を歩き、歴史と現在のニュースを結び付ける教養番組。

また、25日には「林修のニッポンドリル」(フジテレビ系、毎週水曜19時57分~)がスタートします。同番組は、日本にまつわる問題を林修さん(52歳)が出題する知的クイズ番組。

その結果、プライムタイムだけで、林修さんは「ネプリーグ」(フジテレビ系、毎週月曜19時~)、「林修の今でしょ!講座」(テレビ朝日系、毎週火曜19時~)、「林先生が驚く初耳学!」(TBS系、毎週日曜22時~)を合わせた4番組、池上彰さんは「池上彰のニュースそうだったのか!!」(テレビ朝日系、毎週土曜19時54分~)を合わせた2番組への出演が決定しています。

現役塾講師の林修さんは、多才な知識を生かした雑学番組。元NHK局員の池上彰さんは、ニュース解説番組。ジャンルこそ微妙に異なるものの、教養番組であることは共通しています。また、ともに司会者の名前を含む冠番組という点が、「スタンダードな教養番組であることを裏づけている」とも言えるでしょう。

さらに見逃せないのは、「池上彰の現代史を歩く」がスタートしたことによって、「日曜ビッグバラエティ」が2時間から1時間に縮小されたこと。これまで約42年もの長期にわたって放送された歴史を持ち、「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」などの人気企画を持つ単発特番枠だけに、1時間の縮小は大きな決断です。

一方、「林修のニッポンドリル」も、惜しまれながら終了した旅バラエティ「おじゃMAP」の代替番組であり、教養番組へのシフトチェンジは明白。これらの新番組は、何を意味しているのでしょうか。

ゴールデンタイムからシルバータイムへ

教養番組へのシフトしかり、池上彰さんや林修さんのキャラクターしかり。テレビ番組が、「面白い」から「ためになる」ものへ、「何が起きるかわからない」から「安心・安全を感じる」ものへ、変わっていることを象徴しているのです。

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