子どもに菓子を与えまくる親が知らない真実

勉強や習い事の前に「食事内容」を見つめよう

脳も体も著しく大きくなる成長期に、食事の力はとても大きいのです。勉強、習い事に対して、子どもは食事からパワーをもらってはじめて、集中力、やる気が持続します。学力と食事の内容に関する研究報告も複数あり、栄養を与えていないのに、成果を出せというのは、子どもにとって酷な話です。

食事=栄養は、優秀な子どもに育てるための「最大の投資」です。疲れた/だるい/眠いのモチベーション低下を防ぐためにも、栄養について無知なのは、子どもの健やかな発育発達を願う親として、とてももったいないことと言えます。

「バランスよく食べている人の死亡率が最も低い」ことは、国の調査でも明らかになっています。バランス食に勝る食べ方は今のところ存在しません。

お菓子に「成長に必要な栄養素」は空っぽ

子どもの多くは好き嫌いがあり、偏食で、気まぐれで、日常的に「お菓子を食べたい」というやっかいな存在。子どものいる親にアンケートをとると、「甘いものばかり食べたがって困る」という声が多く寄せられます。

幼児の場合、保育園や幼稚園でおやつを食べても、夕食前に「おなか空いた」と言われ、ついおやつを食前に与えてしまう家庭が多いという調査報告もあります。

ここで知っておきたいのは、補食の役割についてです。お菓子はエンプティ・カロリーです。カロリーは高くても、成長に必要な栄養は空っぽです。それどころか、糖分、塩分、トランス脂肪酸など「体に悪いもの」を過剰に含んでいます。逆に、焼き芋や海苔、フルーツのように栄養のある補食は必要なものなのです。

何げなく与えているお菓子が子どもの健康を害する可能性がある、ということは、あまり認識されていないようです。

元気に走り回っているから問題ない、と思うのは大きな間違いで、血液検査をしてみれば、血糖値やコレステロール値、尿酸値などで引っかかる小学生は多く、実は日本のあちこちで、問題は顕在化しているのです。体型は太っていないのに中身がメタボ化している「軽度肥満」に、親は気付けないのです。

子ども本人に任せていたら、バランス食にはなりません。乳幼児ですら、塩分の摂取は過剰である一方、必要な栄養素は足りていません。だからこそ、親は子どもの将来をしっかり見据えて「適量」をコントロールしてあげてほしいのです。

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