離婚したくなったら考える「5つの判断材料」 「婚活」があるのなら「離活」もあってよい
本来、「浮気病」は春にかかるかどうかは関係なく、一過性のもののはずです。恋だって、元々の要因が雰囲気にのまれてのものなら、冷めやすい。浮気も一緒です。
しかし、「浮気されたほう」は黙ってはいられません。それは当然です。特に夫に浮気をされた妻は、魂が揺さぶられるような気持ちになります。時に手が付けられない状態になる人も多いのです。
ただ、本来は夫婦仲を修復させたいなら方法があるはずですが、理性を失ってしまう人が少なくありません。浮気した夫の「心の底にある感情」を見ようともせず、とにかく夫を責め、浮気の女性相手を憎みののしる。恥ずかしながら言うと、実は私がそうでした。
しかし、余りにも妻の態度が厳しくむごいものだと、浮気病は「不治の病」となってしまいます。経済的余裕のある男性なら、1人の相手では物足りず、複数の女性と付き合ったり、次々と相手を変えたりしていきます。
「感情的な離婚」で後悔しないように
確かに、夫の浮気を「どうしても許せない」と、離婚を選ぶ女性もいます。「もう顔も見たくない」「別れられたら、もうそれで幸せ」という相談者もとても多いのが現実です。
しかし、問題はそのあとです。感情が先走り、離婚したことで後悔をする女性がかなり多いのも現実なのです。「浮気くらい多めに見ればよかった」「あんなささいなことで、離婚までする必要はなかった」といった声を、多く聞きます。
なぜ後悔する女性が多いのでしょうか。原因は日本の後進性にあります。日本という国は、女性が1人で生きていくのはまだかなりしんどい国なのです。世界経済フォーラムが発表した2017年度版「ジェンダー・ギャップ指数」(男女平等ランキング)によると、世界で最も男女が公平に近いのはアイスランド。日本はなんと、144カ国中114位なのです(内閣府男女共同参画局の資料参照)。「差別が激しい国」となっています。
衝撃的なランキングですが、私が離婚後「肌で感じたあれこれ」を想い出すと納得できます。要は、女性が離婚すると社会的にはまだまだ認められづらいのです(だから、ただちに離婚を思いとどまれと言っているわけではありません)。
もともとは「〇〇さんの奥様」として認められていた女性が、離婚と同時に長年の付き合いを断絶されたり、コミュニティでの発言が受け入れられづらくなったりします。私自身も、離婚後、90%くらい人間関係が変わりました。私の不徳の致すところもありますが、これが日本の現実です。現実に気がつく人は、大半が離婚後なのです。
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