30日の日経平均は続伸、海外株高で買い優勢 節目の「25日移動平均線」は突破できず
[東京 30日 ロイター] - 東京株式市場で、日経平均は続伸した。前日の米国市場で主要株価3指数がそろって1%を超す上昇となったことを好感した買いが先行。米ハイテク株が買い戻された流れを引き継ぎ、日本株も東京エレクトロン<8035.T>などの半導体関連株が買われて指数を支えた。もっとも、商いは年初来で最も薄かった。
今晩の欧米市場がイースターで休場となるため、積極的な売買は手控えられた一方、堅調な地合いが意識された。後場には一時2万1512円80銭に上昇し300円超高となった。「さらに上値を追うには手掛かりに乏しい」(国内証券)とされ、2万1500円前半を通る25日移動平均線で上値を抑えられた後はじり安となったが、大引けにかけて再び持ち直した。
TOPIXは0.72%高。東証1部の売買代金は2兆1486億円で、年初来でもっとも薄かった。東証33業種のうち、下落したのは電気・ガス、銀行のみ。セクター別では上昇率トップが海運で、非鉄金属、ガラス・土石、鉱業が続いた。
「海外での株高や、ドル/円の底堅い動きを踏まえ、小型株を中心にしっかりしている銘柄が多い。日経平均は200日移動平均線を上回ったことに加え、ドルベースでも26週線付近に回復し、地合いは改善してきた」(証券ジャパン・調査情報部上席次長の野坂晃一氏)との見方が出ていた。
個別銘柄では、スター・マイカ<3230.T>が大幅高。29日発表した2017年12月─2018年2月期の純利益が37%増となったことなどが好感された。基幹事業であるリノベマンション事業の収益力強化や、インベストメント事業で保有物件の一部売却を通じて収益機会を拡大を図り、売上高が7割増となった。
一方、大真空<6962.T>が続落。29日発表の業績予想の下方修正が嫌気された。中国のスマートフォン向けで生産調整の影響が加わり、売上高が低調に推移。製品不具合に起因した補償費用の発生で特別損失を計上。2018年3月期の連結純損益予想を従来の黒字から赤字に見直した。
東証1部の騰落数は、値上がり1492銘柄に対し、値下がりが536銘柄、変わらずが51銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 21454.3+295.22
寄り付き 21392.42
安値/高値 21311.5─21512.8
TOPIX<.TOPX>
終値 1716.3 +12.30
寄り付き 1718.03
安値/高値 1708.27─1721.04
東証出来高(万株) 114075
東証売買代金(億円) 21486.63
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