「Facebook情報流出」を甘くみてはいけない

あまり気にせずオプトインしていないか?

個人データ流出などをめぐって謝罪したマーク・ザッカーバーグCEO(写真:Stephen Lam/ロイター)

数百万人のフェイスブックユーザーのデータがこれまであまり知られていなかったコンサルティング会社「ケンブリッジ・アナリティカ」によって侵害されたことが明らかになった後、マーク・ザッカーバーグCEOは「過ちを犯したこと」や「信頼を大きく損ねたこと」を謝罪した。

しかし、これを読んでいるあなたが、この巨大な技術集団のボイコットを誓っている人々に加わりたいと思っているなら、この事態の再発防止策を見つけることにも協力するべきだろう。

米国と欧州では仕組みが違っている

サイバー侵入に脆弱なのはフェイスブックだけではない。ネットにつながない生活を送っていないかぎり、ソーシャルメディア会社やオンライン小売業者があなたの電子データをマイニングする可能性は、ほぼ100%だ。その情報の濫用を止めるための簡単な答えはなく、米国人はデータと、それを保護するための米政府の役割についての話し合いをいまだに続けているありさまだ。

米国では、データマイニングはインターネットのDNAに組み込まれている。アイコンをクリックするとき、そして「サイバースペース」と呼んで慣れ親しんできたそのあいまいな領域からは遠く離れたところにあるデジタルプラットフォーム上のものをブラウズするときはほぼつねに、ネットユーザーは一般的に「現実」と呼ばれる別の領域で侵害されていることに無頓着だ。

どこでもそうだというわけではない。欧州では、ユーザーは物理的にオプトインしなければデータをマイニングされることはない。しかし、多くはオプトインを選ぶ。なぜならユーザーのことを認識し、理解しているスクリーンに慣れてしまっているからだ(明確にオプトアウトしても追跡される場合もあるが)。

筆者が暮らす米国では、ネットといえば、私たちをよく認識し、おそらく私たち自身よりも私たちの好みや欲望、不貞についてよく知っている存在である。なぜかというと、米国では、私たちが能動的にオプトアウトしないかぎり、ネットに「追跡」されるからで、しかもオプトアウトした場合は、使える機能が限定されてしまう場合もあるからだ。

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