職業寿命が短い「夜の女性」の深すぎる苦悩 辞められない・貯まらないという大問題
「目標意識が高い人というのはすぐ辞める傾向があるんですよね」と語るのは、風俗嬢の生活・法律相談サービスを運営する一般社団法人ホワイトハンズ(以下ホワイトハンズ・新潟県)代表理事の坂爪真吾さん。
また、坂爪さんによると「プロ意識の高い人は、講師業や執筆業をすることも多いですね。『稼げる風俗嬢講座』など」。
風俗嬢としての経験を生かし、風俗嬢講師や経営側へ転向するケースもあるのです。
風俗を辞められる人は、きっかけがあった人
これまでの話をまとめると、風俗を辞められる人は、
・風俗では稼げなかった
・貯金ができたり資格を取得したりなど目標を達成した
・ライフイベントがあった
などのきっかけがあった人々。
そして、そのタイミングをつかめなかった人が、次のステップへ進めないまま歳をとっても業界に残ります。
ホワイトハンズの坂爪さんは、業界で働く風俗嬢についてこう語ります。
「途中で結婚とかライフイベントがあってずばっと辞めるか、にっちもさっちもいかなくなるまでダラダラ続けるか」
取材の際に関係者や風俗嬢当人が異口同音に口にしたのは、風俗を「ダラダラやってる」「ズルズル続けてる」というネガティブな響き。
風俗作家の吉岡優一郎さんは、「40歳になってもズルズルと風俗をやってて辞められずに悩むのは、典型的な人」と表現します。