再建中のトイザラス、米国の全885店を閉鎖か 最大3万3000人が失業する可能性
[15日 ロイター] - 経営再建中の米玩具販売チェーン大手トイザラスは15日、米国内の735店舗を閉鎖すると発表した。買い手を見つけることも、債権者と債務再編で合意することもできなかったという。これにより、約3万人が職を失う可能性がある。
同社はまた、米店舗のうち業績の良い200店舗程度とカナダ事業を統合する取引に一部のグループが関心を持っており、協議を進めていると明らかにした。
トイザラスの店舗閉鎖はさまざまな世代の消費者だけでなく、製品を納めていたマテル<MAT.O>やハスブロ<HAS.O>、レゴのような玩具メーカーにとっても大きな打撃となる。
同社は、米国内店舗の在庫を清算する承認を申請。今後は、継続事業の再編とカナダおよびアジア、ドイツ、オーストリア、スイスを含む中欧事業の売却手続きを進める方針。
デービッド・ブランドン最高経営責任者(CEO)は「米国内の事業を続けていくための金融支援が受けられなくなった。従って、米国事業の閉鎖を秩序あるプロセスで実行していく」と述べた。
トイザラスは米国内でフルタイムとパートタイムを合わせ、約3万3000人を雇用している。
同社は、米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>などとの競争激化により業績が低迷し、昨年の9月には米連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した。経営再建の一環として、米国内の店舗5分の1の閉鎖を既に進めていた。
*内容を追加しました。
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