エンゲル係数の上昇はアベノミクスの結果だ 国会論戦を受けて、分析してみた

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最後に、家計の必要経費としてエネルギー関係費と情報通信関係費を加えたエンゲル係数を作成したところ、最近の原油価格の上昇や趨勢的な情報通信関係費の増加の影響により、2017年も家計が圧迫された状態は続いていたことがわかった。エンゲル係数(食料、エネルギー、情報通信関係費)は消費支出全体の39.1%を占め、8年連続で上昇している。

食料に限らず家計の必要経費全体は依然として増加しており、消費マインドの回復や個人消費の増加の芽を見いだすことはできない。

末廣 徹 大和証券 チーフエコノミスト

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すえひろ とおる / Toru Suehiro

2009年にみずほ証券に入社し、債券ストラテジストや債券ディーラー、エコノミスト業務に従事。2020年12月に大和証券に移籍、エクイティ調査部所属。マクロ経済指標の計量分析や市場分析、将来予測に関する定量分析に強み。債券と株式の両方で分析経験。民間エコノミスト約40名が参画する経済予測「ESPフォーキャスト調査」で2019年度、2021年度の優秀フォーキャスターに選出。

2007年立教大学理学部卒業。2009年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修了(理学修士)。2014年一橋大学大学院国際企業戦略研究科金融戦略・経営財務コース修了(MBA)。2023年法政大学大学院経済学研究科経済学専攻博士後期課程修了(経済学博士)。

 

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