北朝鮮はトランプ大統領を「利用」しかねない トップ会談に対して米有力議員から警戒の声
[ワシントン(ロイター)]- 3月11日、「フォックス・ニュース・サンデー」に出演したマイク・ポンペオCIA長官は、北朝鮮を率いる金正恩・朝鮮労働党委員長との会談について、「トランプ大統領は見せかけだけのためにやっているのではない。問題を解決するだろう」と語った。
米国は、今回の会合に先立って、北朝鮮がすべての核、ミサイル実験を中止することを期待していると、ポンペオ長官とスティーヴン・マヌーチン財務長官はニュース番組で語った。
軍事演習は首脳会談に至るまで引き続き実施
会談の目的は、金委員長が議論することに合意した朝鮮半島の非核化であると彼らは語る。 ポンペオ長官は、同地域における軍事演習は首脳会談に至るまでの間、引き続き行うと述べた。
北朝鮮が開発中の核、ミサイル計画をめぐる緊張が数カ月にわたり高まった後、トランプ大統領は、北朝鮮の指導者である金正恩からの招待を受け、5月までに会談を行うことを木曜日に合意した。
トランプ大統領は、孤立している国、北朝鮮の指導者と初めて会談を行う米国の大統領になる可能性がある。 トランプ大統領は金委員長を「リトル・ロケットマン」と呼び、金委員長はトランプ大統領を「老いぼれ」と呼んだりと、この2人は公に侮辱の言葉を浴びせかけてきたわけだが、その後、お互いに向き合うことになるかもしれないわけだ。
会談の場所や日程は決まっていないが、トランプ大統領の即決は慌ただしさを引き起こした。金委員長のワシントンへの招待状を携えた韓国の高官たちは、会談内容について説明を行うため今週中国と日本の指導者をそれぞれ訪問するだろうと、 韓国の大統領高官は11日に語った。