北朝鮮はトランプ大統領を「利用」しかねない トップ会談に対して米有力議員から警戒の声
北朝鮮の主要同盟国である中国は、北朝鮮の核問題に関する対話を促し、3月10日、国営メディアは「中国は緊張緩和に貢献している」と報道した。同日、トランプ大統領は「中国は引き続き助けになる!」とツイートしている。
北朝鮮の指導者たちは、何十年に渡り米大統領との直接会談を望んできたが、核兵器開発や人権問題が原因で拒絶されてきている。
アメリカ人学生オットー・ワームビアが、2017年の夏、17カ月間の拘留から釈放された直後に亡くなった。 いまだに3人のアメリカ人が北朝鮮に拘留されている。
「北朝鮮がトランプ大統領を利用する恐れ」
今回の会談承諾に対しては批判の声も多い。多くの民主党員やトランプ大統領と同じ共和党議員たちは、「米国は北朝鮮との会談を承諾する前に譲歩を要求すべきだった」と語る。
民主党のエリザベス・ウォーレン米上院議員は、NBCの「ミート・ザ・プレス」で、「北朝鮮がそのような成果を得る前に、彼らに対し、本質的で明確な政策の変化を求めるべきだった」と述べた。ウォーレン氏は、北朝鮮がトランプ大統領を「利用」することを心配しているという。
ポンペオ長官とマヌーチン財務長官は、米国は譲歩せず、会談前にも経済制裁と米国の厳しい防衛姿勢を維持することによって、北朝鮮に対する圧力かけ続けると述べた。
彼らはまた、トランプ大統領が会談を行うという決断が国際的な舞台での北朝鮮の指導者の地位を高めたという批判を退けた。