昼過ぎ、岩原スキー場前駅にはすでにMCRが待機していた。車内に乗り込むやいなや、エンジンのうなり声とともにゆっくりと走り出した。小走りくらいの速さまで達すると、運転席正面でポンプがガタガタと震え始め、勢いよく雪を吐き出し始めた。
MCRは運転手、除雪機の操縦手、そして周囲の見張りや外部との連絡役の3人体制が基本だ。車体正面には回転するローラーが付いており、車内のモニターからぐるぐると回るローラーが雪を巻き込んでいく様子が見て取れる。
これで線路上に積もった雪をかかえ込み、上部に装着したポンプで線路外へと吐き出す。雪は2~3メートル先まで飛んでいくが、線路沿いに点在する民家や道路標識に衝突しないよう、ポンプの向きを変えたり出力を調節したりしながら進んでいく。まさに職人技だ。
除雪だけなら、雪を飛ばさず脇に寄せるだけでよいのでは、と思ったが、そういうわけにもいかないようだ。「押しのけた雪が線路の両脇でだんだん壁状に積まれていき、雪が車両を取り囲む形になる」(新潟支店越後湯沢出張所の山田隆一所長)ためだ。そのため、時おり線路上の雪だけでなく、線路脇に積もった雪をローラーの左右を囲むアタッチメントで剥ぎ取っていく。
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