1ドル=106円後半、ドル安円高は進むのか 月末取引が影響?円高の主因はいったい何か
[東京 1日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅高の106円後半。円が全面高となった前日海外市場の流れは一服となったが、この日も日本を含むアジア株は軒並み安で、反落の動きは限られた。
海外市場で大きく円が買われた反動もあり、東京市場のドルは午後に一時106.87円まで反発。しかし日経平均が一時、前日比400円を超える下げとなるなどアジア株は軟調で、円売りは続かなかった。
海外市場では円が全面的に上昇。クロス円の下げが目立ったが、ドル/円も前日日中高値の107.52円からきょう午前の106.55円まで1円近く下落した。
午前1時の円全面高、月末フローが誘発か
前日、主要通貨の中で最も強かったのは円。最も売られた英ポンドに対しては、きょう午前までに146円半ばと、前日日中安値から3円超上昇し、昨年9月以来半年ぶりの高値をつけた。
円は他通貨に対しても広範に買われ、対スイスフランで112円半ばと7カ月ぶり、対カナダドルで82円後半、対豪ドルで82円前半とともに9カ月ぶり高値を奪回した。
円高の主因とされるのは世界的な株式市場の崩れ。日銀の国債買い入れオペ減額が一因とする見方もあったが、前日に限っては世界の投資家が持ち高を調整するための売買を執行する「月末取引」が影響した可能性があるという。
実際、円が大きく買われたのは、そうした売買が集中するロンドン市場の仲値に当たる日本時間午前1時前後。直接的な手掛かりが特段なかった中で、円が突然軒並み高となった。
前日海外では月末取引とみられる「ユーロ売りが目立っていた」(都銀)といい、午前1時前にユーロは対ドル、対円でともに下落。特に対円では最近の取引レンジ下限となっていた昨年9月安値の130円半ばを割り込んだことで、一段の円買いを誘発するストップロスを巻き込み、円高圧力が一気に増したという。
ドル/円<JPY=> ユーロ/ドル<EUR=> ユーロ/円<EURJPY=>
午後3時現在 106.82/84 1.2191/95 130.23/27
午前9時現在 106.62/64 1.2190/94 129.99/03
NY午後5時 106.69/70 1.2199/03 130.07/11
(為替マーケットチーム)
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