カーリング、「メガネ先輩」の意外な経済効果

オリンピック特需が続々と生まれている

こんなカーリング女子チームにはCM依頼も殺到しているそうで、「1日150件以上もの広告依頼があるともいわれています」と全国紙の記者は笑う。そして次のように続ける。

「正直、大会前は、カーリング女子は話題にもなりませんでしたが、注目され始めたのは予選リーグ6試合目の強豪スウェーデンに勝った頃からでしょうか。予選を1位で通過した頃には絶大な人気で、特にキム・ウンジョン選手は試合中のカリスマ性のある毅然とした姿や決勝で敗れて銀メダルとなった後、応援してくれた観客席に90度の敬礼をするなどの礼儀正しさが好感を持たれて、一躍スター選手となりました」

着用していた「メガネ」製造元に注文が殺到

カーリング女子チームでいちばんのヒットアイテムになっているのが、そのキム・ウンジョン選手のトレードマークともなった「メガネ」だ。

キム・ウンジョン選手が着用していたメガネ(写真:ファントムオプティカル社)

閉会式の翌日2月26日時点で、製造元の「ファントムオプティカル」には通常の10倍ほどの注文が殺到しているという

同社のチャン・ヨンチャン社長に話を訊くと弾んだ声が返ってきた。

「カーリング女子の試合を見ながら、キム・ウンジョン選手とキム・ソンヨン選手がつけているメガネはうちの製品ではないかなあと思って見ていたら、取引先の眼鏡店の社長が昨年6月頃にウンジョン選手らが購入していったものだ、と教えてくれました。驚いたやら、うれしいやらで、光栄だと思っていたら、大会が進むうちにある新聞社から問い合わせがありまして、弊社製品だというのが紹介されてから続々と注文が入ってきました」

ウンジョン選手とソンヨン選手がつけていたメガネは同社の「プリュム(plume)」というブランドで、レンズの価格にもよるが約10万ウォン(約1万円)の商品だ。チャン社長は大学でも眼鏡光学科を専攻した眼鏡一筋。「『プリュム』は英語の羽毛。羽毛のように軽くて、つけていることもわからないほどつけ心地のいいメガネという意味が込められています」と語っていた。

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