ドンキがユニーとのタッグ結成に秘めた狙い 横浜で提携1号店開業、3月までに計6店を展開

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大口店の正面は「MEGAドンキ」の看板が目立っていた(記者撮影)

その傍ら、ドンキは「MEGAドン・キホーテ」を中心に「衣・食・住」を扱う総合ディスカウントストアを展開。遊び心を入れた独特な売り場づくりや、個店ごとの現場主導で仕入れを行うバラエティに富んだ品ぞろえを武器に、GMSが失速する中で新たな「総合小売業」の立ち位置の確立を狙っている。

ポストGMSに向けた野望

食品については2007年に買収した長崎屋を再建する過程で強化してきたものの、「マーチャンダイジングや仕入れの目利きはドンキの生鮮のチームがまだ足りないところ」(ドンキHD出身で長崎屋社長とユニー取締役を務める関口憲司氏)。ユニーが築いてきた仕入れのルートや、食材の加工などに関するノウハウを吸収していけば、生鮮食品の供給力強化につなげることができる。

ユニーの佐古則男社長は「楽しさを味わえる店舗を目指したい」と語った(記者撮影)

主にGMSや家電量販店の居抜き物件を割安で取得して活用してきたドンキだが、近年はこうした居抜き物件が減ってきた。2020年までにグループで500店舗(2017年12月時点で403店舗)展開を目指し出店拡大を続けるドンキには、ユニーの既存店舗の活用が追い風となる。

将来的にユニーとの共同配送や物流倉庫の効率化、ユニーと同じグループであるファミリーマートも含めた一部商品の共同仕入れを実現できれば、ドンキ側としてもコスト削減につなげられる可能性がある。

“ポストGMS”の確立という野望の達成に向け、突き進むドンキ。ユニーとのタッグでどこまで歩みを進められるのか。新たな挑戦は始まったばかりだ。

真城 愛弓 東洋経済 記者

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まき あゆみ / Ayumi Maki

東京都出身。通信社を経て2016年東洋経済新報社入社。建設、不動産、アパレル・専門店などの業界取材を経験。2021年4月よりニュース記事などの編集を担当。

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