「ポイントを貯めては消失する人」の残念思考

知るべきは「貯め方」より「使い方」だ

筆者はポイントにも、この「メンタルアカウンティング」の呪文がかかっていると考えている。「なるべく多く貯めて特別なものに使いたい」「これは普段使いのおカネとは別枠だ」。この「ハレ=特別なものに使うべき」という認識が、ポイントを使えなくしてしまう心理的ハードルなのではないか。そういう意味で、マイルに交換して無料航空券を、というゴールはぴったりなのだ。特別感、非日常感、そして無料という誘惑。これではなかなかポイントは使えない。

さらに、ポイントを付与する側にとっても都合がいい。一定量までポイントを貯めようというモチベーションは、すなわち、相応の金額を自分のところのカードで支払い続けてくれるという意味だからだ。年会費を払ってでも高還元率のクレジットカードを使い続けるというお客とは、長くお付き合いをしたいと思っているはずだ。中には年間使用金額に応じて、ポイント付与率を上げてくれるカードもある。ポイントとは、たくさんご利用くださるお客様への感謝の印であり、ご褒美なのだと思えば腑に落ちるというものだ。

節約達人になれる「心の会計」を解く方法

このように、なかなか使うに至らずポイントには悩ましさがつきまとう。ただ、「いつかいつか……」と年単位で貯め続けるうちに、ポイントと交換したかったものも変わっていったりする。ますます、使うタイミングが難しくなる。

ポイントをうまく使えるようになるには、どうしたらいいか。手っ取り早い解決策は、ポイントを「使いやすい形」に変えることだ。たとえば、現金や電子マネー、共通ポイントなどに交換すれば、「特別なおカネ」から「気軽に使えるおカネ」に生まれ変われる。

まずは現金。ポイントを現金化してチャージできるプリペイドカードが増えてきた。三井住友VISAカードのポイントをチャージできる「三井住友VISAプリペイド」(1P=5円)、ドコモの携帯利用料などで貯まったdポイントをチャージできる「dカード プリペイド」(1P=1円)、LINEポイントをチャージできる「LINEペイカード」(1P=1円)などがあるが、これらのプリカを入手し、ポイントを現金に変えればVISA、マスター、JCBの加盟店で使うことができる(チャージには一定のポイント数が必要)。また、ポイントを翌月あるいは翌々月のカード利用代金からの値引きに使えるクレジットカードもある。これならポイント充当分が引き落とし口座に残るわけだから、有意義な使い方と言えるだろう。

現金に変えられない場合も、nanacoや楽天Edy、SuicaやPASMOなどの電子マネーに交換できる場合は多い。コンビニや売店、ドラッグストアなどでよく買い物する人は、これに変えれば日々の細々した出費を賄うことができるだろう。マイルを貯めている人は多いだろうが、旅行が実現しなかった時は共通ポイントに変える方法もある。JALのマイルはPontaやdポイント、ANAはTポイント、楽天スーパーポイントに交換可能なので、外食や別のレジャー代金、買い物で使って楽しめばいい。

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