大人気「特急ヘッドマーク弁当」誕生の秘密 旅の記憶がよみがえる?中身も「沿線の味」

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かつて走っていた特急列車の路線に沿ったイメージで作られた献立。表面は国鉄カラーの特急ひたちの写真(筆者撮影)

――あっ知ってます!「めんたいパーク」ですよね。私もかねがね行きたいと思っていました。明太子工場を見学して、試食してみたいです。

「青梅を入れるのは最後に決まりました。やはり水戸は梅、というイメージがありますから」

まさにこの「ひたち」のヘッドマークに描かれているのは茨城県の名所、水戸の偕楽園の青空に咲き誇る梅の花だ。

――今後もこのシリーズは続くのでしょうか?

「そうですね、できれば第10弾まで目指して続けていきたいですね」

偕楽園で梅を見ながら…

「特急列車ヘッドマーク弁当 ひたち」は2月5日から、東京駅、品川駅、上野駅、大宮駅、蒲田駅にある「膳まい」と、水戸駅、勝田駅の「New Days」で販売される。価格は今までと同じ2160円(税込)だ。

ところでこのお弁当を販売する「膳まい」は、独自で工場を持っていない。製造するわけではなく、お弁当を仕入れて販売する、セレクトショップといえばわかりやすいだろうか。なだ万や叙々苑などの名店をはじめ、駅弁マークが付いていない駅弁なども独自ルートで仕入れている。

私も駅弁でご飯ものが続くと、カツサンドが食べたくなることがちょくちょくあり、そんなときに必ず「膳まい」を利用する。なにしろ東京駅の「膳まい」には「肉の万世」に「とんかつまい泉」、「浅草ヨシカミ」に「日本橋たいめいけん」のカツサンドがずらりとそろっているのだ。先日は私がまだ食べたことのなかった北海道のカニ弁当フェアをやっていた。なかなか素通りできないお店である。

今回のお弁当、私としては特急ひたちに乗車し、いまだ降り立ったことのない偕楽園駅から水戸の梅まつりが開催される偕楽園に行き、梅を見ながら食べる……というのが理想だ。

ちなみに偕楽園駅は、偕楽園の梅まつりの時期に合わせて営業する臨時駅。今年の梅まつりは2月17日から始まるとのこと。「容器にも中身にもこだわった旅の記念に残るお弁当」とのうたい文句のとおり、せっかくなら駅弁は、やはり旅をしながら食べたいものである。

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