02)静岡付近の東海道本線ローカル電車
首都圏から東海道本線で熱海に到着すると、それまでのグリーン車付き長編成の列車と比べるとあまりにも短い編成の電車に、これが同名の東海道本線だろうかと驚く。それにもかかわらず、乗客が激減することはなく、季節や曜日、時間帯によっては席にありつけないこともある。
編成は3両から6両まで幅があるが、3両編成のときが閑散時とは限らない。ほとんどの車両がロングシートであり、満員になると車窓などまったく見えないので単なる移動で終わってしまう。トイレのない編成もあり、長距離移動には向かない。
富士―静岡間で身延線直通の特急「ワイドビューふじかわ」が乗り入れるのと、ラッシュ時にホームライナーが走る以外は、各駅停車のみである。急ぎたいなら新幹線を利用せよと言いたいのだろうが、清水、島田、菊川など新幹線停車駅ではない都市へ行きたいときに、この手の車両にかなりの時間乗るのは苦痛である。ホームライナー並みの停車駅の速達列車を有料でかまわないから終日運転できないものだろうか?
同じJR東海でも、豊橋―名古屋―大垣間は、新快速など速達列車も走り、大都市圏にもかかわらず転換クロスシートが主体である。静岡地区の冷遇ぶりは残念この上ない。
信州の山並みに背を向けて…
03)信州地区の211系電車
中央本線、篠ノ井線、大糸線などで幅を利かせるようになった電車。老朽化した115系の代わりとして、関東地区で働いていた車両が、E231系、E233系の増備で玉突きのように追い出されて信州へやってきたものである。セミクロスシート車もあるけれど、オールロングシート車も多く、運が悪いとロングシートで延々と旅を続けることになる。山の車窓が魅力的なエリアだけに何とかならないのかと思う。
特急列車が多く、小まめに停まる列車もあるので、工夫すればロングシートに乗る区間を最低限に抑えられるとはいえ、マイナーな駅を利用するときは苦行を強いられそうだ。
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