06)JR西日本105系電車
地方のローカルな電化路線用に造られた105系電車は、可部線、福塩線、宇部線あたりで走っている分には違和感がなかったが、何を血迷ったか紀勢本線の紀伊田辺―新宮間でも走らせている。これでは何も知らずに乗るはめになった旅行客が気の毒である。
もともと105系が走っていた可部線は、平日の昼間はほぼ新型車両227系レッドウィングに統一されグレードアップされ、しかも転換クロスシート! 呉線も広島寄りの区間は、転換クロスシートのレッドウィングが幅を利かせている。同じ呉線でも、瀬戸内海の車窓がすばらしい広―三原は105系というアンバランスだ。
JR西日本の電化区間は、転換クロスシートの車両が多く、旅人にはおおむね好評なのに、車両運用の都合か、時として悲惨な車両の走る区間が残っているのが残念だ。「乗り鉄」は車両についての運用状況をしっかり調べてから利用するのが望ましい。
長旅の疲れを増幅する「ライナー」
07)JR北海道733系電車
新型車両でオールロングシート。ただし、新千歳空港駅へ乗り入れる快速エアポート用のuシート(指定席)のみクロスシートである。
問題は、北海道新幹線アクセス列車「はこだてライナー」だ。10両編成の「はやぶさ」が新函館北斗駅に到着して、待ちうけているのが3両編成だったときのショックは大きい。「はやぶさ」の乗客すべてが「はこだてライナー」に乗るとは限らないからといって、あまりの小さなキャパシティには愕然としてしまう。何とか乗れればいいという問題ではない。
ゆったり新幹線に乗ってきて旅の疲れが出てきた乗客を、最後に満員電車に乗せるとは、どういう神経なのだろうか? 20分くらい立ったままでも我慢しろというのだろうか? 利用者は若者ばかりではないのだ。いや、若者は飛行機利用が主流であり、新幹線利用で函館へ行こうとするのは少しの時間でも座りたい母子や高齢者が多いと思われる。「はこだてライナー」は、すべて6両編成にしてもらいたい。
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