住宅ローンの「団信」が備える最強保険の利点 がんなど3大疾病への保障は好バランスだ

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メリットばかり強調したが、団信の特約は途中でやめられない、繰り上げ返済をすると保障額が減ってしまう。これは住宅ローンと紐付いていることにより発生するデメリットだ。

※三菱東京UFJ銀行の特約は「3大疾病の保障が充実した7大疾病保障」でさらに4つの病気に対する保障もあるが、本稿は3大疾病特約の比較であるため詳細は同行のHP等を参考にされたい

3大疾病特約の必要性

団信の3大疾病特約が充実した内容であり、保障内容に対して保険料が低いことは間違いないが、がん等の病気にそこまで手厚い保障が必要なのか?ということになる。これは発生の確率や治療費、収入減少の影響などのデータを見れば、必要と言えるだろう。

がんの発生確率は、30歳男性ならば10年後に0.5%、30歳女性なら1%、40歳になるとそれぞれ10年後には男性2%、女性4%だ(現在年齢別がん罹患リスク 国立がん研究センター がん情報サービス 最新がん統計<2017年12月8日>より)。若いうちに発症する確率は決して高くは無いが、無視できるほど低くもない。30~40代でこの水準であれば備えておきたいリスクの1つとなる。

一方で、食事や交通費も含んだがんの治療費は50万円程度が36.3%、100万円が29.5%、200万円が20.2%と、200万円以下が80%以上を占める。ある程度の貯金があれば十分対応できる額だ(がんに対する意識調査 アフラック 2011年4月26日)。

それならば貯金がある人は数千万円も保障される特約に加入する必要はあるのか?ということになるが、これはあくまで治療費の額だ。実はここが落とし穴となる。がんのリスクは治療費ではなく、働き盛りのタイミングでの発症。それによって収入が大幅に減ってしまうことだ。

がんは基本的に高齢者がかかる病気であるが、高齢期であればすでに働いていない可能性が高く治療費はかかっても収入は減らない。つまり金銭的なダメージは治療費にとどまる。しかし働き盛りの時期にがんになると、治療費に加えて収入減少のダメージが加わる。

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