現代の悲劇「アルビノ狩り」を知っていますか 異色作家が小説の中で伝えたかったこと
アルビノであることを気にせず生きてきた
CHIHIROさんも「私は学生時代からアルビノであることを気にせず、生徒会長をしてみたり、陸上部として外を走り回ったりしていました」と笑う。自分の髪の毛を「子どもの頃からただ純粋にきれいだと感じていた、それだけです」と語るCHIHIROさんは今後、海外でのモデルの仕事を考えているという。
日本にいるアルビノの人すべてが2人のような考えを持っているわけではないし、粕谷さんとCHIHIROさん、お2人にしても考え方はそれぞれ違う。それでも積極的に人前に出ようという2人の姿勢は正直、筆者には新鮮だった。
だから、自分の中にあった「アルビノに関する常識」を修正し、日常生活を送るうえでは大丈夫だという2人から聞いた情報を盛り込むことにした。
さらにキャラクター設定でもケイコのキャラクターを親しい人を失った「可哀想な存在」から「自分の運命を切り開こうとするたくましい存在」に変えた。この辺りはぜひ小説を読んでいただければと思う。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら