リピーター定着「或る列車」飽きさせない秘密 登場から今年で3年、新たな仕掛けは?

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――地元の方でリピーターも多いとなると、憧れでもあり、記念日に楽しみに乗る列車としてもその地位を確立・定着したのですね。お誕生日や結婚記念日の際は、サプライズでお祝いのサービスもされるのですか?

公式に”このようなことができます”とはっきりとは言えないのですが、できる限り臨機応変に対応させて頂いています。たとえば、ご両親へのプレゼントで乗車された方などは事前に情報を頂いてできる限りサポートをさせてもらいます。また、お料理の量が多い・少ないといった点や味に関しても、ご意見があれば乗務員が作成するレポートを共有した上で、次回以降のメニュー開発の参考にさせて頂いています。ドリンクメニューを変えてみたり、車内販売も商品を充実させてみたり。

――2017年春の大分ルートから、車内限定販売のお土産が増えましたね。「或る列車」シンボルマークのハートと星のキーホルダーは女性乗務員さん発案と聞きました。とても可愛らしくて、早速購入してしまいました!

少しずつですけれど、お客様のリクエストも組み込んで、妥協のないように準備しています。

グラスは世界に一つだけ

――メニューもサービス内容も、言わば”お客様と共に育ててきた”と。絶えずリピーターを獲得してきたのには、そのような戦略があったのですね。ところで、内装の中でお客様の評価が高いところはどこですか?

「或る列車」車内で食事を楽しむ久野知美アナウンサー(撮影:村上悠太)

組子細工が好評です。職人さんがこの列車のために特別に作って下さったのですが、特に2号車が硬い木材を使っているので難しかったと聞いています。窓上の星型のマークは木彫りになりますが、それを囲むようにある組子は特に細かい仕事です。内装に加え、本物にこだわっているのでサービス用のグラスもガラスです。リスクはありますが、今のところ大きなトラブルはありません。作成は特注で、長崎の吹きガラスの職人さんにお願いしています。一つ一つ高さやガラスの厚みなども異なるのが味わいになっています。

――世界に一つしかないものを使って飲む贅沢というのは、病みつきになりますね。大切なグラスやお皿を守るために、下敷きにラバー製のコースターを用いているのもさすがです。ランチョンマットもザラッとした触感の紙を使用されているので、お箸やお弁当、お吸い物の器も滑らないですね。

試運転の時から研究を重ねました。列車自体も衝撃をなるべく抑えるようにスプリングや台車も改良してもらいました。

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