高倉健が北海道民にとことん愛された理由

本人と触れ合ったファンたちが明かす秘話

名優・高倉健さんの北海道における存在感は圧倒的だった
2014年鬼籍に入った「日本最後の映画俳優」高倉健さん。なかなか取材を受けなかった俳優としても知られている。「高倉健、2人の親友がいま明かす名優の素顔」(1月1日配信)に続いて、没後3年たった昨年発売となった『高倉健ラストインタヴューズ』の取材で得た音源から、本に収録できなかった「秘話」を書き下ろしでお届けする。

北の国で開催されている追悼展

現在、札幌の北海道立近代美術館で「追悼特別展 高倉健」という展覧会が開かれている(2018年1月21日まで)。同展には故人の主演映画、映画台本の実物、ポスターなどが展観されていて、連日、ファンでにぎわっている。同展はその後、函館から兵庫県の西宮市まで巡回する予定だ。

北海道では札幌、函館の他、釧路、帯広と4カ所での開催だ。本人は九州の生まれなのだが、なぜか北海道と縁がある。それで、道内各地から展覧会へ駆けつける観客が多いのだろう。わたしは東京の展覧会も見に行ったけれど、札幌のほうが圧倒的に観客の数が多かったし、また、熱気を感じた。

近代美術館の学芸員、齊藤千鶴子さんもまた「ええ、ものすごい熱気です」と語る。

「わたし自身、高倉さんと北海道との縁を感じます。道内の方が調べてくださったのですが、主演作205本のうち、30本以上が道内でロケを行っているのです。また、1999年には北海道の春の観光キャンペーンにもイメージキャラクターとして登場しています。なかなかCMにも出演しなかった高倉さんは北海道のためだからと引き受けて下さったとのこと。高倉さんもまた北海道がお好きだったのではと思ってしまいます。

また、今回の会場にはかつてのロケ地から見に来た方々もいます。『鉄道員(ぽっぽや)』の舞台になった南富良野町からは初日に大勢の女性が『健さんに会いたい』と入場されています」

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