お正月は「おこづかい更改」の絶好の機会だ 子どもに金額を交渉させて金銭感覚を養おう

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

また、交渉をする以上は少額でもいいので、前年比で少しアップさせてあげるのが着地点としてはいいでしょう。小学6年生が1000円で、中学1年生が2000円に増額、その後3年間ずっと変わらないよりは、中1で1500円、中2で2000円、中3で2500円のように刻んでいってもいいわけです。そのほうが交渉に頑張った子どもの達成感も得られます。

何歳から「おこづかいの契約更改」を行うかは家庭ごとに決めればいいでしょうが、小学校の高学年にさしかかる頃にはチャレンジしてみてもいいと思います。

お正月におこづかいの「契約更改」を

実はこのアイデアは私の両親が採用していたもので、頭を使っておこづかいの交渉に臨んでいたのは何十年前の私自身でもあります。

何におこづかいを使うか積算をして提示してみたり、クラスメイトの平均的なおこづかい金額をリサーチして根拠として示してみたり、ない知恵を絞って増額の権利を勝ち取るために努力をしたことを思い出します。

ちなみに、おこづかいの改定は「正月」と決まっていて、お雑煮を食べ、お年玉をもらった後に、兄弟が順番に呼ばれて交渉をしていました。

読者の皆さんが、もしこの方式を採用してもいいと思うようでしたら「正月」ないし「4月」がおこづかい金額切り替えとしては納得のいくタイミングだと思います。大掃除が終わったら、子どもに「お正月に欲しいおこづかい金額を決めるから、いくら欲しいか自分なりに考えておいてね」と告げておきましょう。

だって、子どもだってお正月にいきなり「いくら欲しいか説明せよ」と言われても困ってしまいますからね。それでは、皆さんもよいお年をお迎えください。

山崎 俊輔 フィナンシャル・ウィズダム 代表 ファイナンシャルプランナー

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

やまさき・しゅんすけ / Syunsuke Yamasaki

1972年生まれ。中央大学法学部卒業。企業年金研究所やFP総研を経て2001年独立。全国紙などで連載。著書に『普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門』など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事