「Xmasマーケット業界」が本場で成長中のワケ

ドイツは10年で来場者7割増、5000億円市場に

日本でなじみのない「クリスマスキャラ」がたくさんいるのも本場の特徴。「クリスキント」はそのひとつで、女性の天使のようなキャラクター。ニュルンベルクで若い女性から選ばれる(写真:筆者撮影)

日本で「クリスマスは恋人と過ごす日」になったのは、バブル前の1980年代ぐらいからだろうか。欧米の企業と付き合いのあるビジネスマンは、クリスマスになると先方と連絡がつきにくかったり、休暇を取る人がいたりと困った経験をした人もいるだろう。

そもそも西洋のクリスマスは「家族で過ごすもの」という認識が強く、日本社会にはなじみのない文化や習慣がたくさんある。「クリスマスマーケット」もそのひとつだろう。

日本でいうと、新年の神社の雰囲気

クリスマスマーケットとは、11月末から広場などに食べ物やクリスマスの飾りなどを売る屋台が並ぶイベントだ。ニュルンベルクなどは規模も大きく観光スポットとしてよく知られている。行ったことのない人にはわかりにくいが、新年の神社を想像していただきたい。「参道などで飲食や玩具などを売る屋台が並ぶ」だけだが、着物を着た人がたくさんいて、家族連れ、友達、カップルがおしゃべりをしながら歩き、飲食を楽しむ。神社には凛とした正月独特の雰囲気がある。これと同様で、クリスマス市場もドイツの人々の生活の中にあり、独特の雰囲気がある。

ドイツの市街地は歴史的な建物がよく保存されており、中世のたたずまいが残る広場通りにクリスマスマーケットはよくマッチしている。そこらじゅうにクリスマスツリーや電飾がかざられ、メリーゴーラウンドなどの遊具が設置されるところもある。屋台ではオーナメントやデザインの凝ったキャンドル、チョコレートや菓子などが販売される。ワインに香辛料などを加えて温めた「グリューワイン」はクリスマス市場をイメージする代表格だ。

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