恋活アプリに群がる残念な高年収男子の現実

健全な出会いもあるがとんでもないケースも

自由が丘駅で待ち合わせると、駅からすぐ近くにあるバーに連れていかれた。21:00と待ち合わせ時間が遅いのが多少気になったが、ルックスがよかったこともあり、この時点ではB氏に対して大きな違和感はなかった。

バーに着いて会話を始めると、B氏はおもむろにスマホの写真を見せながら、カジノを借り切って豪遊した話をし始める。どうやら、自分はすごく金持ちであることをアピールしたいようだ。

その話が終わると、B氏は今度は「男と女が付き合うときは体の相性が大切だよね」と、会って間もないのにやたらと下ネタを連発してくる。あまりにもマイペースすぎる会話の展開に百合さんの違和感が徐々に大きくなってくる。

バーに入ってちょうど30分が過ぎたとき、B氏が「ここを出ようか」というので、2人は退店することにした。このとき、百合さんは「私のノリが悪いから、さすがに気に入らなかったのね」と感じ、「私もこんな勘違い男はご免だわ」と、もう帰ろうとした。すると、店の外に出た途端、いきなりB氏が百合さんにキスしてきた。そして「うち、近くだから、来ない?」と誘ってくる。

たった30分でそのような行為をしたB氏に憤慨した百合さんは、B氏の提案を受け入れることなく帰宅した。今冷静に考えてみると、B氏が医師だというプロフィールも疑われてならない。もちろん、B氏もまたすぐにブロックと通報の対象となった。

Pairs(ペアーズ)で知り合ったC氏は、身長170センチ、有名金融会社に勤めるサラリーマン。申告年収が800万~1000万円ということもあり、住んでいる場所も港区の赤羽橋とお洒落な印象だった。

「虎ノ門ヒルズの近くにおいしい中華料理屋があるんだ」というC氏が指定したその店に足を踏み入れた百合さんは自分の目を疑った。店内も店外もボロボロで、床や壁は油でギトギトで不潔感このうえない。服やバッグが汚れてしまわないか気になって、百合さんは食事の味を感じるどころではなかった。

その後、浜松町のカラオケ店に移動。部屋に入るなり、百合さんにもたれかかってベタベタしてくるC氏に猛烈な不快感を持つ。気分を害した百合さんは早急に帰宅。もちろん、C氏に二度と会うことはなかった。

年収の高さと人間性や道徳観は必ずしも正比例するわけではない。百合さん自身も条件につられてやみくもに男性に会っているという側面も否定できないが、自らの性的欲望に正直すぎる男性が多いことを、百合さんは身をもって体験した。

危ない男性の情報は、仲間同士で共有

百合さんには同性のマッチングアプリ活動仲間がいる。A、B、C氏のような、女性にとって危険度の高い男性に遭遇したら、その男性のプロフィールを仲間同士シェアしている。

そうした危ない男性の情報を共有してブラックリストを作り、それを周知徹底することによって、それぞれの女性が被害に遭うリスクを軽減している。実際、百合さんも仲間の情報提供でその存在を知った男性をマッチングアプリ上で発見することも多く、このブラックリストは相応の効果を発揮しているようだ。

未婚率が上昇傾向にあるわが国において、マッチングアプリは男女の出会いの機会を増やす装置として、今後その存在感をますます高めていくことであろう。しかし、いくら出会いの機会が増加しようとも、出会う相手の本質を見極める能力を養わなければ、望む幸せは手に入らない。

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