「ビットコイン=夢の通貨」は日本人の幻想だ 犯罪や規制の抜け穴として使われている

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木本:僕らのような一般市民からすれば、その志に引かれますが、でも国家からすれば、なかなか面倒な存在ですね。

中島:実際に、犯罪や規制の抜け穴として使われて、問題も起きています。リバタリアンという言葉はいいんですが、ややアナーキスト的な発想、つまり「政府はいらないんだ」という思想に近い。「夢の通貨」といわれますが、バックグラウンドをみると、ちょっと物騒な思想が背景にあると思います。

秘密のコードを忘れたら永久に紛失

中島:ここまでがビットコインの特徴で、中身の話をすると、「ウォレット」という電子的な財布があり、「ビットコイン・アドレス」という口座番号のようなものもあります。アドレスは、1つのウォレットから複数が作れるようになっています。

木本:ウォレットとは、最初は何やろうと思ったんです。財布というのはわかりますが、それはどこにあるのかなと。

中島:パソコンやスマホの中ですね。取引所を使う場合には、取引所のウォレットを借りるという形になります。

木本:ウォレットを自分でパソコンの中に作ることができるということなんですか。

中島:専用のアプリをダウンロードしてきて、パソコンに入れればいいのです。

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