新型iPhone、発売3日で900万台突破 ドコモとの提携効果も絶大、過去最高の売れ行き
「23日 ロイター] - 米アップル
これを受け、米国株式市場では同社株が急上昇。5%高の490.64ドルで取引を終えた。
アップルは従来機の新型版で指紋認証機能などを搭載した「5S」と、廉価版の「5C」を発売。iPhone2機種の同時発売は同社として初めてだった。
アップルが発表した声明によると、5Sに対する需要は当初の供給分を上回った。また、オンラインで受けた注文の多くは今後数週間に出荷される予定。5Cと5Sの販売台数の内訳は明らかにしていない。
昨年9月に発売したiPhone「5」は最初の3日間で500万台超を販売していた。
BGCパートナーズのアナリスト、コリン・ギリス氏は「非常に良い数字だ」と述べ、5Sへの需要は予想通り強いようだとの見方を示した。
アップルはまた、規制当局への提出文書で、第4・四半期(7─9月)の売上高が自社予想の340億─370億ドルの上限付近になるとの見通しを示した。
トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリストの予想平均は361億ドル。
同社が四半期の途中で見通しを修正するのはまれだという。
5Cについて専門家はこれまで、価格設定が高過ぎるため、新興市場国での需要取り込みは難しいのではないかと指摘してきた。
今回と過去の発売との主な相違点については、1)前回「5」を最初に発売した国は9カ国で、中国は含まれていなかったが、今回は中国を含む11カ国で同時発売された、2)日本国内最大手のNTTドコモ<9437.T>が今回取り扱いに加わっている──の2つがあるとみられている。
バーンスタイン・リサーチのトニ・サッコナギ氏は、これら2つの要因に伴い、今販売サイクルは季節的に振れが大きくなる可能性があると分析。さらに「9月期、12月期については上振れるかもしれないが、3月期以降、その反動がこれまで以上に大きく出る恐れもある」と述べた。同氏は足元、アップルの投資判断を「アウトパフォーム」としている。
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