現金重視の人が知らないフィンテックの世界

投資・決済・金融システムの姿が変わる

フィンテックはスマートフォンの登場によって、いまや送金や決済にとどまらず、融資や資産運用、保険などあらゆる金融サービスに普及しつつある。

フィンテック最大の特徴は銀行や証券会社の免許を持たない企業でも、簡単に金融サービスの提供や金融システムの構築が可能になってしまうことにある。しかも、国境や通貨、企業といった枠にとらわれない。

利用者とドライバーをマッチングする「Uber(ウーバー)」が誕生したのも、簡単に決済ができるフィンテック革命の成果と言える。

ほかにも、決済1つをとっても電話番号かメールアドレスの登録でクレジットカードが不要な決済サービスを提供する「Paidy(ペイディ、運用会社:エクスチェンジコーポレーション、以下同)」は、伊藤忠商事などの出資を受けている。また、月額売り上げ100万円までの手数料がゼロになる事業者向け決済サービスを提供する「SPIKE(同)」には、みずほフィナンシャルグループなどが出資している。

米国のアップルが日本でのサービスを開始した「アップルペイ」もフィンテックの一種だが、すでに日本でも数多くの電子決済がプラットホームとしては存在しているものの、これが中国のように人々のライフスタイルの変化にまでは到達していない。

ちなみに、フィンテック関連の金融サービスで最近になって、注目を集めているものをいくつか紹介すると……。

フィンテックの国際標準は「QRペイ」?

●決済……日本でもやっとビットコインなどの仮想通貨を使った決済可能な店舗が増えつつあるが、いまフィンテックで国際標準なのは「QRペイ」という方法だ。前述したように中国では屋台でさえもスマホを店にあるQRコードにかざすだけで、瞬時に支払いができる。

日本でも、QR支払いを実現させたアプリが登場しているが、割り勘アプリ「paymo(ペイモ)」を提供している「AnyPay」では、そのQRコードを自分でも作成して使うことが可能になる。飲み会の会費を請求する場合、これまでは現金でもらうのが普通だったが、個人間の支払いもQR支払いを可能にした。

●融資……フィンテックを活用すれば、おカネを借りたい人と貸したい人(投資、融資)をつなぐ「ソーシャルレンディング」も簡単に構築できる。実際にすでに稼働しており、たとえばSBIホールディングス系の「SBIソーシャルレンディング」もその1つだ。

ちなみに、自社のネット上の店舗などに開店している会員向けの融資制度に力を入れているところが多く、アマゾンは自社のマーケットプレイス出品者に最大5000万円を融資。楽天でも楽天市場出品者向けに即日融資する「楽天スーパービジネスエクスプレス」を運営。GMOインターネットでも、加盟店向けに「GMOイプシロンTransactionレンディング」を提供している。

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